迷子 ページ17
、
梓祇Aside
梓「……かんっぜんに迷った〜！」
わたくし梓祇、迷子nowです。
お互い連絡して集合場所に着こうってなって来たものの、会場は広く知らない場所過ぎて今です。
取り敢えず、連絡しよう…、うん。
───────────────────
梓祇A今どこですか…w?
既読
夢追翔僕も分かんないです!!w
梓祇Aですよねーw。私少し人混みが少ない場所に移動するのでそこの位置情報送りまーす
既読
夢追翔了解です!
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よし、行くか〜！
.
.
.
梓「……ふー、ここら辺でいいでしょう」
距離的には遠くないが人混みのせいで少し体調が悪い。
ゆめおさんに位置情報を送って、近くのベンチに座って待つことに。
曲聞いて待ってよ〜。
.
.
.
「＿＿？〜〜！」
何、大声で話してるの誰？
「〜〜！！」
え、もしかして私？
そう思い、私はイヤホンを外して声のする方へ顔を向ける。
梓「…私に何かごようですか？」
「いやー！お姉さん綺麗だから話したくなっちゃって〜、どう？」
…ナンパか。
こんな私にナンパするなんて趣味悪いな。
梓「いえ、人を待っているので」
「そんな堅いこと言わずにさ〜！」
うっぜー…え？他に可愛い女の子いっぱいいるじゃん。
梓「本当に、迷惑なので辞めてください」
そう言い切りまた曲を聞こうとイヤホンを付けようとした時、手首を掴まれた。それも強く、
梓「っは、え？」
「だから、こいって言ってんだろ？お前みたいなひょろがりは1発で連れて行けるんだよ！！！」
梓「っ、…」
流石に怒鳴られると私も怖いが？？
と、その時。
「あの、俺のになんか用ですか」
聞き慣れたけれど、声のトーンがいつもより明らかに低く響いた声が聞こえた。
梓「ゅ、めお…さ、っ、！」
そして、その言葉と同時に彼の方に抱き寄せられた。
「は？お前の？んなわけないだろ、お前みたいな…」
夢「だから聞いてんの？俺のだっつってんだろ、何？人の女泣かせて楽しいわけ？」
その有無を言わさずの圧でその男は逃げて行き、私はその安心のせいか膝から崩れ落ちた。
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作者名：切見四季 | 作成日時：2024年1月27日 23時
