先輩からの相談�� ページ14
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星川サラside
星「…ゆめおさん？さすがに離して」
今星川は事務所でゆめおさんに袖をきゅっと掴まれている。
いや可愛いし最初はドキドキてたんだけど何分も掴まれるとその気は失せてくる、ママは別だけど。
夢「ごめん、ただどうすればいいか分かんなくて」
星「どうせママとの夏祭りの話でしょ？」
そう言うとゆめおさんは驚いていた。
いや分かりやすいんよ。
星「ママも相談してきたからそうかなって思ったんだけどほんとにそうなんだ」
夢「あﾞ──！！」
星「うるさい！でパパはなんの相談なの？」
夢「いや、うん…相談ってわけでもないけど」
話を聞くとデートに行く時の服が決まらないらしい。
星「なら浴衣着てけば良くない？」
夏祭りと言えばそれだしこの間ママと話した時も今度浴衣を調達しに行くことが決定している。
夢「いや持ってない」
星「なら2人で買いに行きなよ」
それでもっと仲良くなるなら嬉しい限りなんだけど…。
夢「…1人で行く」
星「一緒には行かないけどアドバイスはするよ」
夢「アドバイスなら…」
星「…ゆめおさんってA先輩に告白する予定あるんですか？」
A先輩が告白したいって言ってたからなるべくさせてあげたい、別にゆめおさんがするのもめちゃめちゃかっこいいんだけど
夢「…したいけど、もーちょいこの関係を楽しみたいかなって」
星「ふーん、弱虫」
夢「言い方酷いな」
でも付き合いたいとはちゃんと思ってるのか。
星「ならもし、A先輩から告白されたらどうしますか？」
星川がそう言うとパパは少しきょとんとした。
夢「え、何か企んでる？」
星「何でそうなるんですか？！w」
そんな訳ないと星川の演技力で何とか誤魔化した。
ただ聞きたかっただけ。別にA先輩の家族でもないけど、こんな星川の事を凄くすごーく大切にしてくれるから。
ゆめおさんを疑ってるわけじゃない、むしろお似合いだと常日頃思っている。
ふと思っただけ。
星「何となく思っただけです！w」
少し作った笑顔を向けるとパパは少し目を閉じてこう言った。
夢「その時は、プロポーズは絶対俺からする」
その時の瞳は凄く真っ直ぐだったので少しムカついて無理だよとどつく。
何で、と驚きながら答えるゆめおさんを横目で見ながら呟く。
星「絶対幸せになってね…」
星川が大好きな2人だから。
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作者名：切見四季 | 作成日時：2024年1月27日 23時
