夏のせい ページ12
、
梓祇Aside
梓「ふー…疲れた〜！」
事務所内で仕事をして様々な会議を乗り越え帰ろうかと思い廊下を歩いていると、
「えー、夢追さん予定あるんですか〜？一緒に行きたかったんですけど…」
夢追さん？…声的に牧さんか。
夢「はは…すみません。その日仕事が入っててちょうど行けなくて」
牧「でも他の方も酷いですね夏祭り全て予定が入ってるだなんて」
夢「ですが、元より行く人もいませんでしたし」
牧「もー！だから私が誘って＿＿」
夏祭り…、そういえばもうそんな時期か。
夢追さん予定あるのか、行きたかったんだけど…
牧「＿＿＿＿？！」
夢「……＿＿？」
それにしてもずっと話してるな…いや別に話しかける用事もないんだけどさ。
梓「…嫉妬しちゃうな、…………？！？！」
え、嘘今私何て……え、えぇ？！
誰も、聞いてないよね…。
はあーびっくりしたぁ…私、そんなにゆめおさんのこと好きなのかな、？
うぅ、でもこの、嫉妬心を治めるためには離させるほかないよね…。
梓「…ぁっ、あの…！」
夢「え、あ、梓祇さん！」
牧「…お疲れ様ですぅ、 」
今ボソッと嫌なこと呟いてるの聞こえてるからね。
梓「っ、夢追さんこれから予定ありますか？」
夢「へっ？ぃ、え特にはなくて帰ろうかなと」
梓「じゃ、じゃあ…一緒に途中まで帰りませんか？」
よ、よし、言ったぞ…！
夢「…！か、帰ります！」
梓「ほんと？！…っあ、すみません笑。なら、帰りましょうか」
夢「そう、ですね」
なんか、凄く気まずい…。
.
.
.
少し歩いて気まずさが和らいできた頃。
夢「最近本当に暑いですよね〜…都会許すまじ」
梓「ふふ、そうですね。…さっきの話少し聞いちゃったんですけど、もう夏祭りの時期ですから」
夢「確かに、花火大会とかニュースでよくやってますものね」
梓「確かに…そういや少し早いんですけど私の家の近くで花火大会やるんですよ。いつだったかな…」
ふと思い出しスマホで調べる。
梓「えーと、7月3日…本当に早いな」
一緒に行けたら良いのにな、
夢「っ…、あの、…よければ一緒に行きますか」
梓「……へっ？！」
え
私が、もしかして私声に出てましたか的な表情で見ると彼は困った様にはいと答えた。
梓「………行きます」
夏の暑さで可笑しいのだと私はそう言い聞かせた。
.
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作者名：切見四季 | 作成日時：2024年1月27日 23時
