金色の瞳と金色の髪【ONE PIECE】 (ページ3)

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3話ページ3

空気が凍った。こちらも驚いた。

｢いや、いや？確かに、俺は目的も覚えていない。船に乗らせてもらうのはメリットしかない。だが、君たちは違うだろう？｣

しかし、周りはこちらの予想通りではなかった。

｢まあ、もう慣れっこだわな。｣
ウソップは言う。皆笑っている。

船長が言ったんだから、従うさと。

そもそも、船員になるにはこちらとて問題がある。男装を見抜かれてしまってはまずいのだ。

いや、改めよう。男装ではない。
正体がバレてしまうのが、まずいのだ。

簡潔にまとめていうと、自分は特別なな種族。この身体からはやたらと甘い匂いを放ち、その匂いは人を刺激する。

本当かどうかは知らないが、人の肉とは思えない味の良さ。涙すら、生クリームよりも甘い、と。

そして、金色の目、美しい髪色。
髪色に至っては皆それぞれだが、明らかに、違うのだ。

こんな種族がいたら、どうなるか。
そんなの、いい様に売られ、中には本当に食う奴もいるらしい。

体を食わなくたって、涙だけでいいのだ。

そう、相手は海賊。バレたら、どうなるか分からない。そういう事だ。

｢ヒナ？｣

しかし、コイツらよりもほかの海賊に甘える方がやばい。革命軍、海軍だって油断ならないのだ。

｢乗せてもらっても、いいか？｣
旅の目的を思い出すまで。それは、心の中で付け足した。

内容によっては、少しだけ、利用するかもな。