3話 ページ3
｢いや〜ひよさんほんとに超会議初です？そんなふうに見えませんよ！｣
ステージが終わりなな湖さんとお話をする。
｢ありがとうございます、これもなな湖さんのおかげですよ。｣
お世辞言わんくてええんやぞ〜？といいながらも、少し敬語が崩れるなな湖さん。満更でもないんじゃんか。
｢な、ひよさんこのあとの飲み会行くん？俺行こうかな思ってるんやけど。｣
｢あ〜、行ってみようかなと思ったんだけど、コミュ障こじらせてるからなあ、って言うのが本音ですかね。｣
こちらも少し崩す。かおを見る限り嫌というわけではなさそう。
｢俺いるし任せとき！！｣
元気いっぱいにドヤ顔するなな湖さん。
お言葉に甘えてついて行こうか。
｢おまかせするね。｣
▽
周りを見れば皆隣の誰かとお話している。
ととっとかけていき話しかけに行く人もいる。
無理。無理だ。そうは思う。一人でいるにはあまりにも空気が…。
そっと頼んだお酒に口をつけ、軽く酔って酒の勢いに任せたい。
あんな事言ったなな湖さんだって結局いろんな人と話している。
そもそも、入が遅れた私が悪いのだが。最初に挨拶が出来なかったことがでかい。人混みで酔ってしまってじっとしてましたなんて、情けない。
｢こんばんは〜！あれですよね、ひよさんですよね〜！？｣
声が掛かる。後ろをむく。
誰ですか、と聞く必要はなかった。黒の服にはとりっぴぃです、なんて自己紹介がされていたから。
｢とりっぴぃさん、ですか？｣
｢あ、僕のこと知ってますか〜！？｣
いや、実はひよさんのファンなんですよ〜！と笑顔で言われる。
とりっぴぃ、という名前は知っている。
なな湖さんとMCをやるから、となな湖さんの動画を見ておいてよかった。たまたま一緒に何かやってたはず。
とりっぴぃさんと談笑しているとそこになな湖さんもやってくる。
｢うちのひよ口説かんといてな〜！？｣
出来上がってるのだろうか。
些か早くないか？
｢いや、なな湖さんのでは無いでしょ！｣
なんとなく、このあと連絡先を交換して、今度実況をとる話が出来たのはまた別のところで話させてもらおう。
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作者名：すー | 作成日時：2018年5月1日 22時
