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「カメラの時？」
しまったと思うと同時、とりっぴぃの怪訝な顔が映る。
なんと誤魔化せば触れられない？迷惑をかけない？心配させない？どの嘘が最善？
「へ、変な夢見てた…。カメラがね、すごい勢いで飛んできたの…。」
でも、と続けようとした声を遮る。
「ま、待って、吐きそう…。」
くらえ、私の渾身の演技。素直な彼はあっさり騙され袋を取りに向かった。
ただ、あながち具合が悪いのは嘘ではないようで、起き上がってることも辛いと気がつくともうベッドに倒れ込んでいた。
重い体に熱い顔。心做しか人肌恋しくなるのも熱のせい。いいや、これは人肌恋しいのでは無い。誰かがそばにいないと不安なのだ。
まもってくれる、ひとが、いないと…。
▽
袋を手に帰ってくると既に彼女は寝ていた。
なんだよ、と悪態をつこうにも先程よりも具合が悪そうだった。
少しだけだから、と体温計を差し込み熱を測るがやはり高い。彼女は低体温だったはず、余計苦しいのだろう。
ぱち、と彼女は目を開く。目が合うなり、
「とりっぴぃ、ねえ、とりっぴぃは、守って、くれる…？」
と問いかけてきた。
一体何の話だ、と聞く前に再び目を閉じられた。
やはり、何か隠しているようだ。
しかし、布団からそろりと伸ばされたその手を取ってしまった俺も俺。
今更投げられもしないので仕方なく握り続ける。
彼女の気が済むまでは、握り続ける。
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すー(プロフ) - 沙夜さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！！おかげで更新頑張れそうです...！ (2018年12月12日 22時) (
レス) id: 83f04526cc (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - お気に入り登録してて本当に良かった!!すーさんの小説どれも好きなんです! (2018年12月12日 6時) (レス) id: ee250ce5d7 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - めっちゃ好きです!!! (2018年12月12日 6時) (レス) id: ee250ce5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年4月17日 17時
