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お風呂に入る、いい？と言いながら、既にキャリーケースからバスタオルを取り出しているあたり、こちらに許可を得るつもりはなさそうだった。
まあ、実際、神殿花鳥の生放送があったから、好都合だった。
△
｢…なんか、とりっぴぃ疲れてない？｣
ふと、愛ゴリが言ったことだった。
女だと言わなければ生放送でも話していいかなあ、と軽く考えたのもあるが、正直誰でもいいから話したかった。
｢家に台風が来た感覚…｣
｢は？｣
殿にキレられた。早い。
｢数年連絡を取ってなかった幼馴染が何故か住所を知っていて、押しかけてきた、ってヤバくない？｣
ぶはははは、と、人の気を知らずに奴らは笑った。女？男？と聞いてくるなな湖はスルーさせてもらう。
流石に女とは言えない。
スプラをしながら、グダグダと話していた。
｢とりっぴぃさ〜ん？？お風呂開きましたけどやっぱ有名実況者様が私の後なんて入らないですかねぇ〜？｣
扉が開いた。
煽られた。生放送に、音が入った、と思う。
え、今の誰の声とコメントが見えたので、手遅れかもしれない。
｢とりっぴぃさ〜ん、晩御飯なにがいいですかぁ〜？｣
3人が、殿までが、高い声を出して誤魔化し始めた。
ありがたいけど…。無理がある…。
声的にはAも九ちゃんのような感じで、なんとかなるが、内容が内容だった。
完全に驚いた顔をして、ごめんなさい…と口パクで謝っている。
携帯に、どうせ生放送するし遅かれ早かれあったはず、と送る。だから、彼女だと思われるくらいなら、男のフリしてと。
相手はは？とか、え？を通り越してまじですの？と顔に書いてた。
しかし、自分に非を感じたのか、俺の後ろからヘッドセットに顔を寄せる。
こんな時に不謹慎で悪いが、後ろから抱きつくような形になっているしお風呂上がりで、髪から滴る水が肩に落ちた。
昔の話にはなるが、ふわふわとした甘い匂いを髪から香らせていたのに今は自分の髪と同じ匂いがした。
マイクに寄せる顔はかなり近くて、肌は白くて柔らかそう。
｢すみません、実況中、生放送ですかね？お騒がせしました。僕のことは気にせずにどうぞ。とりっぴぃの幼馴染です。｣
いつもより少し声を低く出していた。
こんな声も出るんだ、と思った。
これでいい？とこちらに投げた視線に、不覚にもドキドキしてしまった。
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すー(プロフ) - 沙夜さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます！！！おかげで更新頑張れそうです...！ (2018年12月12日 22時) (
レス) id: 83f04526cc (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - お気に入り登録してて本当に良かった!!すーさんの小説どれも好きなんです! (2018年12月12日 6時) (レス) id: ee250ce5d7 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - めっちゃ好きです!!! (2018年12月12日 6時) (レス) id: ee250ce5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年4月17日 17時
