拝啓、1番強くて1番弱い君へ。【爆豪勝己】 (ページ5)

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02 そんなに見んなよ穴が空きそうだーページ5

緑谷side

今朝の疑問が解決しないままあっという間に登校の時間となって、

モヤモヤした気持ちを抱えながら教室のドアを開ける。

「あ！おはよう！デクくん！」

「おはよう、緑谷くん」

「あ、麗日さん、飯田くん、おはよう…」

「わーかわいいねその絆創膏！オールマイト？」

「…あ、ああ、うん、そう…」

「…なんか元気ないね…どうしたの？」

「…え！？う、ううん！！？なんでもないよ！！」

「？そう？よかったー！

そうそう！デクくん知ってるー？今日ね、転入生が来るんだってー！！」

…転入生？こんな時期に？

「そうなの？」

「うん！凄いよねー！やっぱ強いのかなー？男の子かな？女の子かな？」

「この時期に転入生は異例だからな、強いのは間違いないだろう」

「それでだ、」と飯田くんは続ける

「緑谷くんの席の前に転入生の席が入るらしい。だから１つ後ろに座ってくれ」

飯田くん…それで入り口の前に立っていたのか…

彼は責任感が強くて、とても頼りになる。
だから僕は飯田くんを委員長に推薦したんだ。

取り敢えず彼にお礼を言って席に座る。
途中かっちゃんに舌打ちをされてちょっとビビった。やっぱりかっちゃんはかっちゃんだ…！

座ったところで丁度相澤先生が教室に入ってきてホームルームが始まった。

先生が話しているときもみんなどこか上の空で、
やっぱり転入生のことで頭がいっぱいなんだ

そんな僕たちを見て相澤先生は小さくため息を吐いた。

「…で、君たちはもう知ってるんだろうけど、今日転入生が来る」

「女ですか！？男ですか！？」

峰田くんがいち早く反応した。

「…自分で見て確かめろ。
じゃー入っておいで」

みんなが一斉にドアの方を見る

そうして入ってきたのが、
あの人だった