拝啓、1番強くて1番弱い君へ。【爆豪勝己】 (ページ4)

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01 カッチャンってなんだ？？ページ4

緑谷side

や、やばいやばいやばいやばいやばい！！！！
殺られる…！確実に殺られる…！！！

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時は少し遡って、今日の早朝。
そこからこの物語は始まる。

いつもより早く目が覚めてしまった僕は、少し早めに家を出て、今となっては日課であるランニングをしていた。

そして、曲がり角を曲がった時、
人にぶつかって、倒れてしまって、

謝ろうと見上げると、フードから覗く見慣れた赤い目に喉がヒュッと鳴った

か、かかかかかっちゃん！！？！？
やばいやばいやばいやばいやばいやばい

この前ぶつかった時の事を思い出して震えた

かっちゃんはただ黙って僕を見下ろしていて、
「ごめん」と言おうと口を開いた

その時、

「わりーな！！！ぶつかっちまって！！！大丈夫か！！？」

「…え？…あの、かっちゃ、」

「おい！手から血出てんじゃねーか！！」

「…あ、」

本当だ。
見てみると、手のひらを地面に付いたとき切ってしまったらしく、少し血が出てしまっていた。

「ほんとにごめんなー、俺の所為で…」

そう言ってかっちゃんは僕の前にしゃがんだ。
そしてなにかを探しているのかパーカーのポケットをゴソゴソと探り「お、あった！」と声を上げた。

「あ…わ、わりぃ、オールマイトのやつしかねーや。まあ、家帰ったら貼り替えてくれ！！」

そう言って手際よく絆創膏を貼り付けていく彼から目が離せない…今日はどうしたんだかっちゃん…

そのうちにかっちゃんは貼り終わったらしく「よしっ！！」と声を上げた

「あの、」

「ああああ！！！！やっべ！！！もう行かなきゃ！！！！」

唐突に大声を上げ、走り出そうとする彼。
言わなきゃ、ここ何年も言ってないけど、今、

「あの！！！！！かっちゃん！！！！！！！」

「…お？(…………………カッチャン…？)」

「ありがとう！！！！！」

「…おう！！じゃーまたな！！緑谷くん！！！」

「………え？」

そう言って走り去っていく後ろ姿を見送った。

緑谷くん、と
彼はそう呼んだ。

なんで？どうして？

今日の彼は、よく分からない。

僕のこの疑問は、
学校であっけなく解決することを僕はまだ知らない。

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「(カッチャン…ってなんだ？新しいキャラクターかなんかか…？)」