いつか黄金の世界で２ (ページ1)

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第四十九話　街はずれの一室でページ1

「ぅわぉ！結界が強化しちゃっているよん？どぉーする、るるっちぃー？」

きゃっきゃと無邪気に笑うナーシャ

「そうですね、在庫はあとどれくらいですか？」

「んっとぉーさっき５使ったからあと８かなぁー。でも結界強化されちゃったからあと追加で５いるかなぁー。今グイードのおっさんにお使いたのんだからそろそろ届くはずなんだけどぉーーー」

「よぅ、届け物だぜ」

「おっ、噂をすればぁ、でぇ？その子たちなのぉー？」

グイードが連れてきたのは両手を縛られ震える６人の少女だった

「あぁ、今回はちと値段が跳ねあがっていてな。買い付けるのに苦労したぜ」

「んっ、ありがとぉ。ささっみんなここきてぇ！君はこっち、君はこっち、あっだめだめ、君はこっちだよん！」

ナーシャに引っ張られ魔法陣の上に座らせられる少女達

「じゃっ、グイードのおっさん、また頼んだよぉー」

「はいはい」

部屋を出ていくグイードの背中に手を振り少女達に向き直る

「さってぇとぉ。ねねっ君たちみぃーんな純潔かなぁ？純潔かなぁ？？」

ナーシャの問いに何も答えない。恐怖で質問に答えられるほど頭は回っていないようだ

「んーっ・・・・えいっと！！」

「きっ、きゃぁぁぁああああああ！」

軽いノリでナーシャは目の前にいた少女の首を跳ね飛ばした

「んっ、おいしぃーっ、よかったよかったぁーうん、純潔だねぇ」

転げ落ちた首を拾い切断面から滴る血を啜る
その一部始終を見てもなお眉一つ動かさないルネット

「無駄なことをせずさっさとしなさい」

「はぁーい」

首を部屋の隅に投げ捨て魔法陣のなかでステップを踏む。
軽やかに、舞踏会で自慢のダンスを披露するかのように踊る。
ナーシャがステップを踏むたび魔法陣は複雑に床に描かれ少女達まで辿り着くと地面から土の槍が飛び出し少女達の心臓を一突きした。
少女達の心臓から溢れる血は槍を伝い地面を線となり這い魔法陣の上に新たな魔法陣を描いていく

「そんじゃっ、いっくよん！！えいっと！！！」

手に持っていた杖のような金属製の棒を魔法陣の中心に突き刺した。