第二話 お仕事 ページ3
住宅街からだいぶ離れた小さなビルの中にアリスはいた。
組織から与えられた仕事の内容は簡単だ
闇の幽霊(ダークファントム)の情報を盗んだ敵対組織の破壊と組織のデータ消去。そして組長を粛清すること。組長の粛清は他の組織への見せしめのため
データは先にサイバー攻撃を行い流出する危険性がなくなっていることを確認しているのでそちらに関して気にも留めていなかった
それだけ自分の腕に自信がる証拠だ
アリスは3階にいた。1・2階は既に“見て”来たあとで少女の周りは血の海となり死体も転がっていた
全員殺したあとだった
「はぁ…ここにもいないかぁ。最上階にいるのかな?でもちゃんと全部の階を覗かないとね。部下は全員死んでいるけど残りがいたら大変。残るはあいつらだけだもん。逃がしたら怒られちゃう」
お気に入りのブーツを汚さないよう血を避けながら室内を散策する
「あ…血がついている」
部屋の窓に映る自分の姿を見て頬に血がついていることに気付き手の甲で拭う
これは彼女の血ではない。数多くの人の返り血だった
血を拭きほかに汚れている所がないか確認した後散策を再開した。
生き残りがいないか探す。もちろん生き残りは即射殺だ。
「あれ?…まだ誰か生きているんだ。出てきてよ、聞きたいことがあるの」
アリスの言葉と同時、1人の男が出てきた。恐怖で震える男の頭に銃口を向ける
「…き…貴様…なにしに来た…何者だ…?」
「答えてあげてもいいから両手を頭の後ろに。早く!」
男はゆっくりとアリスの指示い両手を頭の後ろで組んだ
「お前…何しに…」
「あーそういうの、いいから。何しに来たとか目的はなにかとか。それ聞き飽きた…まぁ、でもいっか。私はアリス。名前を名乗るのって礼儀だよね」
「お…俺は……まてよ…お前、まさかっ!」
アリスの名前で噂を思い出した気がついた男の顔から徐々に血の気が引いていく
「ストップ。あなたの名前とか興味がないし聞くだけ時間の無駄」
「お前…まさか、あのアリスか?…まだガキだとは聞いていたが…その目と髪の色…ウワサ通りだ……化け物め」
侵入者の正体に気づいた男はいまいましそうにアリスを睨む。ウワサを知っていてもただのガキだと判断した男の体の震えは徐々に収まっていく
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ストゥアート | 作成日時:2017年1月11日 22時