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第四十一話 アミエリタとルネット ページ42

視界が歪み暗くなる
目を開けるとそこは出入り口のない小さな部屋だった
8つある大きな窓はそれぞれ違う景色を映し出している
大きな家具といえばレースの天蓋付きの丸いベッドが部屋の中心に置いているだけ
床に散らばるのはぬいぐるみやおもちゃの数々
ベッドに腰かけているのは水色の異国の服に身を包んだ黒髪の少女
この小さな空間の主
少女はこちらに気付いたのか振り返るとそっと笑った

「あなたはだぁれ?」

鈴が転がるような静かで美しい声

「ルネット・ラザフォードと申します」

「あら、珍しいわ。名前を名乗ってくれるのね」

「そうですか?」

「えぇ。ここに来る人間はここに来たこと自体を恥として素性を明かそうとはしないわ」

「そうですか。名乗らない人間がいるとは随分と失礼な方々だったんですね。レディ、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

丁寧なものの言い方が面白いのか少女はクスクスと笑う

「私のことを知らないでここにきたの?」

「いいえ。この場にいる時点であなたが何者なのかは知っています。ですが紹介もなしに話を進めるのは少しいかがなものかと思いますよ」

「人間にもいろんな人がいるのね。私はアミエリタ。あなたの願いを叶える者。世界の理を担う者。あなたの願いはなぁに?」

「・・・そうですね・・・願いはありません。今はまだ、ね」

「え?」

驚いたようにルネットを見るアミエリタ

「願いはない?いいえ、そんなことはありえない。願いがなければここに来ることはできないわ」

「えぇ。願いはありますがまだあなたに叶えてもらう時ではありません。今日は話をしに来ました」

「話?」

ルネットはポケットから封印石を取り出すをアミエリタに見せる

「っ!?どうしてあなたがそれを!?ありえない!それはあるべきところにないと世界は!」

「世界は?」

「・・・」

胸に手をのせ、目を閉じる

「なぜあなたが持っているの?あなたが持っているものはそれだけよね?」

「いいえ。すでに3つは手に入れました。残り二つ。一つはこの部屋にある。そしてもう一つがどこにあるのか言いなさい。人間界にはこれはもうない。あなたなら知っているはずだ」

「知っていてもあなたに教えるわけにはいかない。返して。それは人間が持っていていいものではない・・・きゃっ!」

アミエリタをベッドに押し倒し馬乗りになるルネット

第四十二話 アミエリタと封印石→←第四十話 伯爵と騎士もどき



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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時

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