第8.6話 side J.T ページ15
『ねえ樹』
『北斗って何のサークルに入ってる？』
『今日の昼休みって活動してる？』
昼休みが終わって少し経った後、久しぶりにジェシーから個人的にLINEが来ていると思えば何事だよ。
なんで急に北斗のサークル知りたがってるんだ？
確かに俺と北斗は同じ学部で講義も被るから、入っているサークルも聞いたことあるけど……。
ま、ジェシーが気になってるんだし教えればいいか。
『急になんだよ笑』
『北斗は読書サークル入ってる』
『今日の昼休みは図書館で活動するって言ってた気がするけど』
返信した30秒後には既読がつき、すぐに返信が返ってきた。
『わかった、ありがとう！』
『ねえねえ樹』
『一緒に北斗に会いに行かね？』
北斗に会いたいだなんてジェシーも珍しいこと言うな。
でもジェシーと北斗って合わなさそうで割と仲良いのは見てわかる。
たまには3人で飯を食うのもありか。
『わかったー』
『じゃあ図書館の前で集合な』
『着いたらLINE』
ジェシーからの返信はシマウマが両腕で丸を作っているスタンプだった。
ジェシーは最近このスタンプを使うことが多い。多分気に入ってるな。
携帯電話をポケットにしまい、図書館へと足を進めた。
図書館前に着いたので連絡をしようとすると、ジェシーがちょうど来たので取り出した携帯電話をポケットにしまう。
｢お待たせ樹！｣
｢おう、俺も今来たところ。じゃあ入りますか｣
｢あ、樹！ お願いがあるんだけど｣
歩みを止めて振り向くと、ジェシーが眉を下げて俺を見つめる。
｢どうした？ 借りたい本とかあるの？｣
｢あー、そういうやつじゃないんだけど……。ここに来たのは樹が北斗に用事があったからってことにしてくれない？｣
｢……は？ なんで？｣
あまりにも予想していなかった返事が来て素っ頓狂な声を出す。
｢え、あれ、もしかして北斗と喧嘩でもしたの？ なんか会いにくい理由とかあったりする？｣
｢いや、喧嘩とかはしてないんだけど……。お願い樹！！｣
ジェシーが頭を下げながら両手を合わせる。
断る理由はないけど、頼まれる理由は知りたいな。
聞いてもはぐらかされそうだし、いっか。
｢わかった。俺が北斗に用事があるってことにすればいいのね｣
｢そうそう！！ ありがとう樹！！｣
子供のような無邪気な笑顔を浮かべ喜ぶジェシーに手招きし、2人で図書館へと入っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジョニー(プロフ) - chikaさん» なるほど行間ですね！ 普段あまり意識しない部分でした。直せそうな話は直してみます！ アドバイスありがとうございます(^^) (2019年6月26日 21時) (
レス) id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - 初コメです。もう少し行間開空けて描いていただけると読みやすいかなぁと感じました。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 2276e0e641 (このIDを非表示/違反報告)
ジョニー(プロフ) - みみゅさん» コメントありがとうございます……！！ まだまだ全然進んでいなくてすみません(; ;) これから書きたいことは沢山あるので頑張ります！ (2019年6月21日 1時) (レス) id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
みみゅ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼致します。まだ3話ですが、とても楽しく読ませていただいています(*^ｰ^)これからの展開がどうなるのか…更新楽しみにしています！ (2019年6月20日 17時) (レス) id: f33adbde5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジョニー | 作成日時：2019年6月20日 0時
