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第8話 ページ8

ー翌日ー



今朝ジェシーにLINEでまたお昼ご飯を食べようと誘われたが、昼休みに所属している読書サークルの話し合いがあるといい断った。



今日のサークルは話し合いはもちろんのこと、私にとって昨日から気になっていることを確認できるチャンスの日でもあるのだ。



2限の終わりを告げるチャイムが鳴り、一度深呼吸をしてからいつものサークルの活動場所である図書館へと向かう。



図書館に着くと、もう既に数人サークルのメンバーが来ており、その中には松村くんも居た。



松村くんはいつも通り布のカバーのかかった文庫本を読み、他のメンバーが集まるのを待っていた。



私は彼の席の1つ空けて隣に座ると、彼は文庫本から一瞬目を離し私を見たが、またすぐ文庫本へと目を戻した。



……実は私と松村くんは話したことがほとんどない。



なんというか松村くんは……サークル内でも言葉数が少ない。



その上私も人と話すのはあまり得意ではなく、もうこのサークルに入って2年目にも関わらず、どういう人なのか何一つ掴めていない状況である。



だからジェシーたちと仲が良いイメージが正直全くなくて、学園祭で踊ってたときは本当に心から驚いたのだ。



程なくしてサークルのメンバー全員が集まり、話し合いが始まった。



議題内容は次の読書会はいつ行うか、学園祭には参加するのかなどの簡単なものが多かったため、いつもよりも早く話し合いは終わった。



メンバーが挨拶をしながら次の講義の教室へとまばらに向かっていく。



1つ空けて隣に座っていた松村くんも、文庫本をカバンにしまい立ち上がった。



チャンスは今しかない。



私はカラカラになった喉で松村くんに話しかける。



「ま、松村くん、この後講義あるの?」



思っていたよりも声は小さく、少し裏返っていた。



話しかけられた松村くんはビクリと肩を揺らし、少し間があった後、「ないよ」と答える。



「そ、そうなんだ。……じゃあ聞きたいことがあるから、少し時間を貰ってもいいかな?」



できるだけ笑顔を作って話しかけているつもりだが、きっと私の顔はかなり引きつっているだろう。



松村くんもつられて引きつった笑顔を浮かべながら、わかったと言い、また同じ椅子に座った。

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ジョニー(プロフ) - chikaさん» なるほど行間ですね! 普段あまり意識しない部分でした。直せそうな話は直してみます! アドバイスありがとうございます(^^) (2019年6月26日 21時) (レス) id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - 初コメです。もう少し行間開空けて描いていただけると読みやすいかなぁと感じました。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 2276e0e641 (このIDを非表示/違反報告)
ジョニー(プロフ) - みみゅさん» コメントありがとうございます……!! まだまだ全然進んでいなくてすみません(; ;) これから書きたいことは沢山あるので頑張ります! (2019年6月21日 1時) (レス) id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
みみゅ(プロフ) - はじめまして!コメント失礼致します。まだ3話ですが、とても楽しく読ませていただいています(*^ー^)これからの展開がどうなるのか…更新楽しみにしています! (2019年6月20日 17時) (レス) id: f33adbde5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジョニー | 作成日時:2019年6月20日 0時

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