中学2年�� ページ11
切れ長の瞳と綺麗な鼻筋。そして少しぽってりとした唇。
上履きの色と制服に気を取られていて気づかなかったけど、彼はとても整った顔をしている。
先程まで委員会中ふざけていた同級生と同じ中学生とは思えないぐらいだ。
ただの箱だった図書室は、彼の美しさによって美術館に変えられてしまった。
彼の放つ存在感は、異色そのものだ。
彼は私を見つめた後、エナメルのバッグを一瞥しゆっくりと言葉を紡ぐ。
｢部活に行かないんですか？ 確かこの学校って部活に力を入れてるから、余程の事情がない限り帰宅部になれないって昨日担任から聞いたんだけど……｣
彼の口からどんな美しい言葉が出てくるのかと期待していたら、まさかの私への疑問だった。
部活ってほぼ強制所属だったんだ……。初めて聞いたから多分彼の担任の嘘だろう。
てか昨日聞いたってことは、数日前から噂になっていた5組の転校生？
5組の友人が｢転校生やばい！ 1回見てみなよ！｣とは言っていたけど、確かにやばい。これは言葉には出来ない。
色々気になることはあるが、まず彼の疑問に答えるべきだろう。
私は彼に気持ちが悟られないように笑って誤魔化す。
｢部活、行かなきゃいけないんですけど、ちょっと行きたくないなーって思ってるというか、なんというか｣
初対面とは言え部活をサボることを軽く宣言しているようなものだから、何となく後ろめたい気持ちになり、相手のつま先を見つめる。
｢何かあったんですか？ 手、それ以上握ると血が出ますよ｣
彼に言われ握っていた左手を見ると、無意識にバッグのショルダー部分を握る力が強くなっていたらしく、手のひらが赤くなっていた。
幸い爪は短く切っていたおかげで血は出ていない。
｢はは、すみません。特に何もないです。ちょっと面倒臭いなって思ってただけなので。それじゃあ｣
これ以上彼と話していると考えていることが読まれる。
本能的にそう感じたのか、早口で返事をした私は肩にショルダー部分をかけて彼に背を向けてドアへと向かった。
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ジョニー(プロフ) - chikaさん» なるほど行間ですね！ 普段あまり意識しない部分でした。直せそうな話は直してみます！ アドバイスありがとうございます(^^) (2019年6月26日 21時) (
レス) id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - 初コメです。もう少し行間開空けて描いていただけると読みやすいかなぁと感じました。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 2276e0e641 (このIDを非表示/違反報告)
ジョニー(プロフ) - みみゅさん» コメントありがとうございます……！！ まだまだ全然進んでいなくてすみません(; ;) これから書きたいことは沢山あるので頑張ります！ (2019年6月21日 1時) (レス) id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
みみゅ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼致します。まだ3話ですが、とても楽しく読ませていただいています(*^ｰ^)これからの展開がどうなるのか…更新楽しみにしています！ (2019年6月20日 17時) (レス) id: f33adbde5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジョニー | 作成日時：2019年6月20日 0時
