検索窓
今日:18 hit、昨日:35 hit、合計:279,311 hit

ページ28

「はい」


章大が答えて、
たあがドアを開けたら・・・

そこに立ってたんは、
村上くんやった。









入ったのは、
マンションの一階にあるカフェ。


村上くんがコーヒーを頼んで、
私は紅茶のカップを前にして、

窓際の席で向かい合うてる。


「いきなり来たりしてごめんな。
でも安田、電話出てくれへんし、
LINEもいつまでたっても既読つけへんし。
ショートメールも無視やし」


「ごめんね。
昨日、携帯の音、切っててん。
そのまま寝ちゃったし・・・」


「そっか。
昨日、ドタキャンしてごめんな?
社員が取引先怒らせてもうて。
急遽行かなあかんなってん。
もう解決してんけど」


「そう・・・」


「それで。
話、言うんは・・・
由貴に聞いたんやろ?
俺がその、結婚してるて・・・」


「うん・・・」


なんて言うたらええんか、分からんから。

言葉少なになる。


「怒ってる、わな?」


村上くんが、
私の顔色を伺うように、
ちらっと視線を送る。


「ううん。
いいよ、もう・・・」


昨日はその事で泣いてたはずやのに。


中之島の公会堂の前での景色が、
遥か彼方、昔の事に感じる。


「ようないわ。
昨日、会うた時にちゃんと話すつもりやってん。
ついこの前な、俺、離婚してん。
まだみんなには知らせてなかってんけど・・・
やから、今はもう独身やで?
何が言いたいかって言うと」


村上くんが、そこで周りを見回して。


隣の隣の席のおじいさんが、
新聞を読んでるだけやって、確かめてから。


「安田と再会して。
その・・・ええなって。
俺と合うなって、めっちゃ思った。
また二人でどっか行けへん?
次の金曜のクリスマス、
デートのやり直しさせてくれへん?」

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (228 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
737人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひみさ(プロフ) - このお話、切ないけどいいですね(///∇///) 続きも楽しみにしてます♪ (2017年12月28日 17時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
般若(プロフ) - あー!!こっちの話も好き(>_<)たあ、、、。foolさんお得意の?←焦らしというか、互いのすれ違いがビビッと来てます◎はよ、たあと結ばれてほしい、、、。うわーん (2017年12月28日 14時) (レス) id: ebddda1dae (このIDを非表示/違反報告)
yume.no.(プロフ) - 今のお話の方が私は好きです☆年下たぁくんも最高ですね(*'ω'*)完結まで楽しみに読ませていただきます☆ (2017年12月28日 0時) (レス) id: 716f977705 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - あら!内容変わってる?!びっくりしました(笑)けど、得した気分♪ (2017年12月27日 23時) (レス) id: 91ea55fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ(プロフ) - 新しい展開ドキドキします!前のも読めてよかったです!新しいのも楽しみにしてます(^o^)!頑張ってください! (2017年12月27日 11時) (レス) id: 0e23a7d5b0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年12月14日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。