Street Blues (ページ44)

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結局、窓の前、
ベッドの脇に置いてんけど。

わざわざ少し離れて構図を見てるねん。

「やっぱりここかな」

うんうんて、満足そうにうなづいた。

その顔がめっちゃ可愛い。

元々付属されてた飾りを二人でくっつけてく。

お星様と、赤と緑の靴下。

赤とか金、銀のキラキラのボールつけながら。

「これ、りんごみたいやなあ」

言うたら、Aがくすくす笑う。

「私も思ってた。
美味しそう」

「それは気が合うな。
終わったらおやつにしよか」

「うん！アップルパイ食べたい」

「せやな。
近くに買いに行こか」

もうそろそろ１５時。

一緒に過ごせる時間は、
矢のように過ぎてく。

昨日、お泊りしたから、
１９時の夕飯までには帰らなあかんねんて。

ちょっと寂しいけど、
Aの家族に反対されたら、
元も子もないしな・・・

飾りは少ししか入ってなかったから、
すぐに完成。

「可愛い！
やっぱりこのツリーにして良かったあ」

Aがラグの上にペタンて座ったまんま、
おめかししたツリーを見上げてる。

俺はそのAに見とれてて・・・

思わず、後ろからぎゅうって抱きしめてた。

「お疲れやな」

「うん。
章大も。
運ぶん、大変やったね」

キスしたいなあ。

まずは、ほっぺにちゅ、ってする。

それだけやと寂しい。

Aの甘い匂いがふわって俺を包む。

ベタベタしてたい。

「こっち向いて？」

顎に手をかけて。

今度は唇にキスする。