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章大らしい、綺麗な色の車。
私、車のことなんて詳しいないから、
見たことないん。
外車なんかな。
助手席に乗るなんて、
彼女みたいで、
ちょっとそわそわする。
ううん。
私、昨日、本物の章大の彼女になってんやんか。
その肩書きにまだ慣れへんし、
それだけでドキドキしてる。
車に乗り込む時、
ちょうど、丸山くんの車が入って来て、
隣に停まった。
助手席から降りてきたんは、なんと莉子。
目がまん丸なってしまう。
それは向こうも同じみたい。
私を見て、目を白黒させてる。
光希やなくて莉子で良かったって、
ちょっとほっとしちゃった。
私、光希のこと、内心はめっちゃ苦手。
大阪のちょっと派手な女子校に、
中学から短大まで通ってたらしくて。
同期言うても、２歳年下。
学生時代、
きっと、派手派手グループに属してたと思うし、
ちょっと押しが強くて、
自分を中心に考えるとこあるし。
メイクもめっちゃ派手やし、
関係ないけど、
すっごくおっきなピアスしてて。
絶対に学校におったら、
仲良くなられへんタイプやもん。
悪口になるから、
誰にも言うた事ないけど・・・
丸山くんが、降りてきて。
「俺も莉子ちゃんと付き合う事なったわあ」
章大と私に言ったら、
莉子、めっちゃ照れくさそうにしてる。
丸山くんが好きなんて、聞いた事なかったけど。
同期ってだけで、
ほんまの友達って感じでもないから、
私に本音で話すわけないもんね。
「そうやねや。
良かったなあ！
ルミナリエ、俺、
一人だけ行けへんとか言うて、ごめんなあ？」
章大が謝ってる。
「ええで？
おかげで、莉子ちゃんと二人で行けたから」
丸山くんが答えたら、
莉子が真っ赤になった。
「A、良かったね。
光希に邪魔されずに。
ほんまは心配してたんよ。
どう見ても、二人、両思いやのに。
あの子、強引やから・・・」
急にそんな事、言われて、びっくりした。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年11月16日 21時
