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肩を抱いて、俺の方、向かせて・・・
Aが潤んだ目で俺を見つめてる。
おんなじ気持ちやんな？
黙ったままで、流れてく時間。
苦しいぐらいの切なさに、
飲み込まれてく。
その瞳に、
その唇に。
惹き込まれるように・・・
ゆっくりキスした。
離れたら、
感じたことないような幸福感と、
照れくささとに、
同時に襲われる。
Aも恥ずかしそうに、
ちょっと照れ笑いして。
その顔があんまりにも可愛いて。
自然にまた唇、ついばむようにキスしてて。
何回か、ちゅって。
触れては離れる。
胸の鼓動がうるさいぐらい。
もっともっとって、
前のめりになってく俺を制するように。
Aが俺の胸を少し押して。
「章大、寝てる時にキスしてきた。
急になんであんなことしたん？」
ちょっと責めるような聞き方してくる。
「あん時、起きとったんっ？
気付いてんねやったら、
なんで言うてくれへんかったん？」
驚き過ぎて、めっちゃでかい声、出てもうた。
声、裏返りそう。
Aはあの夜のキス、
気付いてないと思ってたのに。
はあ。
恥ずかし。
「あんな座ったまんまで、
そんなぐっすり寝れるわけないやん。
びっくりして声も出えへんかってんもん」
可愛ええなあ。
あかんて。
そんなん言われたら・・・
抱き寄せて、
おでこにキス。
「ドキドキした？」
聞いたら、Aの頬が赤なった。
「もお。
びっくりした。
なんであんな・・・」
言いかけた唇にもキスして。
「好きな子が無防備に自分の肩にもたれて寝てんねんで？
俺かて男やもん。
そら、本能やん。
気付いたら、してもうた」
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年11月16日 21時
