Street Blues (ページ13)

今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:453,913 hit

１３ページ13

光希にいきなり聞かれて、
すっごく動揺してる。

「そんなわけないやん。
ただの同期やのに」

答えた時に、
ふと視線感じて。

振り向いたら、章大が、
同期の丸山くんと入ってくるところやった。

「あらら。
章ちゃん、振られてもうたな！」

丸山くんがそんなこと、言うから。

ますます気まずい。

なのに章大は、

「ほんまやな。
振られてもたな」

なんでもないように笑って。

私たちの隣のテーブルについた。

やったら、昨日のキスは何？

好きでもない子にもあんなに優しくするん？

私が責める気持ちになるなんて、おかしいのに・・・

「なあ、みんなは、
クリスマス一緒に過ごす相手おるん？」

丸山くんが聞いてくる。

「残念ながら３人ともいない」

莉子が答えたら。

「みんなでイルミネーションでも見に行けへん？
中之島がええかな。
それともユニバのツリーでも見に行く？
テッパンのルミナリエがやっぱええかな？」

丸山くんが言い出して。

二人がいいね、いいね、って。

「けど、男子二人に女子三人？」

光希が少しふくれた。

「私はいいよ。
人混み苦手やし。
転びそうになるもん」

つい言っちゃった。

神戸でも周りに何もないような、
外れの方の育ちやし。

ごみごみした場所は苦手なんは、
ほんまやけど・・・

「そう？
じゃあ４人で行こうよ」

光希の声がはしゃいでる。

さっきは、私と章大って、
付き合うてるん？て、聞いてたくせに。