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Aがちょこっとはにかむ。
「章大、いつから私のこと、好きやった？」
嬉しそうにそんなん聞いてくる。
ほんまは俺の気持ちなんか、
分かってるねん。
拗ねて、甘やかして欲しいだけやって。
やっと分かった。
「分かれへんけど。
多分、夏前ぐらい？
自覚したんは、９月の、
俺の誕生日あたり」
A、自分で聞いたくせに、照れ始めて。
俺を見て、
唇かんで、ふふって笑う。
「やから。
もっかいキスしたい。
あかん？」
少し甘えて聞いてから。
答えなんか待たずに、
不意打ちでキスする。
一秒でも長く、こうしてたい。
狭いシングルベッドで、きゅうきゅうに抱き合う。
ほんまにまつげがくっつきそうな距離。
何回も、自然に唇が惹き合う。
Aの方からも、キスしてくれて・・・
めっちゃ嬉しい。
俺から、もう一回、重ねてく。
密着したカラダ。
華奢で、強く抱きしめたりしたら折れてまいそう。
やのに、めっちゃやらかい。
甘い香りにもうずっと酔わされてる。
小さくてやらかい唇を食べ尽くす。
意識してた筈やのに、
不意に深くなってもうて。
Aの肩が震えたけど・・・
耐えきられへんかって、
強引に腰を抱き寄せて、
もう片方の手で、頭の後ろ支えて。
逃せへんようにしてまう。
「んっ・・・」
苦しそうにして漏れる声が余計に俺をあおってる。
絡ませた舌。
ちっこい歯をなぞる。
全部、味わい尽くしたい。
途切れ途切れの甘いか細い声。
やっと、少しだけ離れたら・・・
「嫌。章大・・・
嫌って言ったのに・・・
あんなん嫌・・・」
色っぽい目で俺を見て、
少しだけ可愛い抵抗する。
「俺も嫌や。
もっと欲しい・・・」
またすぐに深く深く口付けてく。
あんなに怖がってたのに、
少しずつ、深いキスに慣れてくれたんが分かる。
もう、Aの息が荒い。
なんでこない色気あるねん。
俺にぎゅって、しがみついて。
愛しいて・・・
もう気持ちのまま、
止まれへんなってもうて。
部屋着のスウェット脱がせようとしたら。
やっぱり、小さいカラダが震え始めた。
がちがちに固まってる。
経験、ないんかな。
さっきから、そんな感じやんな？
「怖い？
A。
初めてならちゃんと言うて？」
なるべく優しい聞いたつもりやけど。
「初めてやったら、やめちゃうん？」
そんな返事が返ってきた。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年11月16日 21時
