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ふぅ…
今日の仕事が終わった。ポートマフィアは8時出勤の17時終わりで吃驚するほどのホワイト企業だ。時々残業はあるが、そこまで辛いものでもない。
甘いものが食べたい。
久々にパフェを食べに行こうか。
そうだ、一葉さんを誘おう。
一葉さんに電話してから机の上の書類を整理し、提出するものは上司の机へ置く。頭を使うより体を動かす方が得意な中原幹部の机には書類が溜まっている。可哀想だが私は早く帰らせてもらおう。ちなみに中原幹部はエリス嬢の護衛に行ったまま、まだ帰ってきていないみたいだ。今のうちにとそそくさと会社を出る。
「お待たせしました」
「お疲れ様です！柘榴先輩！」
会社のフロントを出ると金髪の子が駆け寄ってきた。この子は樋口一葉さんだ。ここポートマフィアで首領管轄の遊撃隊に所属していて、黒蜥蜴を指示する権限を持っているというカッコ可愛い人なのだ。
彼女の上司の芥川さんのことを慕っているが、芥川さんなんかよりもっといい人がいると私は思っている。私のオススメは中原幹部だ。
「それじゃあ行きましょうか」
「はい！」
一葉さんと一緒にとあるカフェへきた。ウェイトレスに案内され、テーブル席へと着く。
一葉さんとあったのは入社の時で、フロントで一葉さんがオロオロしていた所に話しかけたのが私だった。お礼にとお茶を奢ってもらい、お互いのことを話した。そこから仲良くなったというわけだ。
「それよりまだ私に敬語使ってるんですか」
「年上の方に敬語は普通だと思いますが…」
「私の方が後輩なので気にしなくてもいいですよ！」
「敬語は普通です。それなら私の方が年下なので敬語はやめて下さいませんか？」
「ダメです！！」
席についてお互い食べたいものを頼み、喋り出す。仲良くなりはじめに一葉さんを樋口さんと呼んでいたのだが、そうしたら一葉さんから敬語はやめて下さい！と云われた。流石に年上の方に敬語をしないのは無理ですと返すと、せめて下の名前で呼んでください！と云われた。
少し妥協して一葉さんと呼ぶと何故か一葉さんは顔を隠した。なぜだと思ったが、元に戻った一葉さんはまぁ今はそれでいいでしょうと云って取り敢えず落ち着いた。
「お待たせしました！こちらがショートケーキDXパフェとチョコバナナパフェになります！お勘定はこちらに置いておきますね！ごゆっくりどうぞ！」
うん。
いつ見ても胸焼けがしそうなくらいの生クリームの量だ。
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作者名：Noir&arena x他1人 | 作者ホームページ：nothing
作成日時：2018年2月4日 20時
