Encore ___もう一度___

37 手越 ページ37

ライブって、

なんでこんなに時間が経つのが早いんだろう。


気づいたら、終わりのあいさつになっていた。


手「えー、みなさん今日はどうもありがとうございました！！最高の誕生日でした。」

歓声があがった。

深呼吸をして、前を向く。

今日は、初めてファンの前で病気のことを話す。


手「もう、みんな知ってるかと思うけど、俺は、、」


そこで、息が詰まる。

慶ちゃんであろう温かい手が、背中に回った。


小「落ち着いて。大丈夫。」

そう言われて、俺はもう一度口を開いた。


手「俺は、、、白血病でした。」

シ「、」

手「今、まだ治療中で。ここにも、カテーテルっていう管が入ったままなんです。」

震える手で、胸を抑える。

手「でも、必ず元気になって、ここに帰ってきます。、、なので、これからもNEWSを、見守っていてください、、」

いえーい！！と、再度歓声が上がった。

手「これからも、NEWSに、ついてこいよ、？！」

更に大歓声が上がった。



その瞬間落ちてきた涙は、

静かに床へ落ちて行った。

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