29.お弁当 ページ30
お昼休み。
実はね、今日はお弁当作ったんですよ。
勿論先輩にもね?自分だけって訳にはいかないし。
え?時間無かったって?
ふっ…甘いなぁ!
色々作って冷凍してたんだよ!!
冷凍庫様は偉大なり。
?「あっ、花芽宮さん」
『?』
声をかけられ振り向くとそこには、スポーツマン感が漂う長身美女さんこと、クラスメイトの
褐色の肌が良く似合う。
快活な笑みを浮かべ、手に持ったお弁当の袋を顔の横に掲げた。
美「良かったらお昼一緒に食べない?」
『ほんとですか!?是非!』
やった、高校初の新しい友達できるチャンス!
美「兄さんから教えてもらった穴場あるんだけど、そこ行ってみない?」
『行ってみたいです!お兄さんも
お兄さんか…いいな。
美「残念なことにね。私受験で第一希望落ちちゃってさ〜、第2希望だったここに入ることになったの
…あ、やめやめ、付いてきて!」
一際明るい声でそういうと、五月雨さんは歩き出した。
美「ここ!!」
『おお〜!』
連れてこられたのは、屋上。
人気らしい本校舎の屋上ではなく、中庭を挟んで向かい側の校舎の屋上で、
美「私も今日初めて来たんだけど、本当に穴場だね」
『ですね!
連れて来てくれてありがとうございます』
風が心地良く頬を撫で、桜の優しい香りを運び、フェンスに寄って眼下を見下ろせば、中庭の綺麗な花々が咲き乱れている。
ああ、春なんだなとしみじみ思うような陽気。
美「1人じゃ行きにくかったし、こっちも助かったからいいよ。
てかさ、敬語外そ?美亜って呼んでくれていいからさ」
『そうだね、じゃあ私のこともAって呼んでくれる?
そろそろお昼食べよう!』
美「だね」
私達は備え付けのベンチに座り、お弁当を広げ始めた。
『え、美亜のお弁当すごっ!?』
美亜のお弁当を覗き込んだ私は思わず声をあげた。
そこには生野菜のサラダ、浅漬け、唐揚げ、更にはフルーツなど、彩りもバランスも良く綺麗に詰められていて、売っててもおかしくないレベルのお弁当。
美「これ、寺本さんが作ってくれたんだよ」
『寺本さんが?』
美「朝起きたらもう出来てて、「余ってしまったのでついでに作りましたわ、持って行って下さる?」ってね」
照れ隠しかなあ…可愛いなあ
というか声真似上手すぎww
バンッ
??「A!!」
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夢女子S氏(プロフ) - 後藤姉妹がアホすぎて可愛くみえてきた,,,病院いってこようかな (2021年8月12日 9時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
しろもち。(プロフ) - 夢女子S氏さん» こんなコメント頂いちゃったら頑張るしかない (2021年7月30日 22時) (レス) id: 950259c2c4 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - もっと、はやく見つけたかった,,, (2021年7月24日 3時) (レス) id: 040462337c (このIDを非表示/違反報告)
しろもち。(プロフ) - ヨゾラ。@空色さん» 王子様方には是非ときめいていただいて...スヤア... (2021年1月31日 12時) (レス) id: 950259c2c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。@空色(プロフ) - 我、1つ前のアカウントで見させてもらっていた身なんですが、また最初から読もおもて、読んでたら無意識のうちに「さとみ先輩...((((ハァト」ってときめいている自分がいた (2021年1月29日 23時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろもち。 | 作成日時:2020年5月24日 22時