スライムメンタル舐めんなよ？【歌い手】

28.くせつよ ページ29

ク｢君達！美しい僕では無く授業に集中したまえよ｣

…あ、はい


莉｢先生癖強いね〜w｣

え、隣の席莉犬くんじゃん。


『あ、隣よろしくね』

莉｢もしかして、今気付いた？wよろしくね！｣


ク｢まず、中1の範囲から軽く復習していこうか

2X−Xは？」

？｢はいっ！！｣

ク｢じゃあ、後藤優衣、答えてくれ｣


これは勿論Xだよね。


莉｢ふふ〜ん、楽勝だねっ｣

『うんうん、お猿さんも解けるんじゃないかな』


…ん、後藤？

ちらっと見ると、後藤さんと若干顔立ちの似た女子が。双子かな？

後藤優衣さんの２つ後ろの席に後藤華さんが居た。


華｢ぇーっ、ぉねぇちゃぁんにぃ、分かるのぉ？｣

お姉ちゃんって事はやっぱ双子だよね。

優｢答えは2です！｣



しーん…


…え、今なんて？w←
『ま、まさか本気で言ってる訳が…え？』

莉｢もしかしなくてもあれは馬鹿だね｣



ク｢これこそ真の誤答(後藤)例だな！｣


この先生の一言でみんな大爆笑。

突っ立ったまま、顔を真っ赤にする優衣さん。
その額とこめかみには血管が青く浮き出ており、鬼の様な顔になっていた。


華｢ぉねぇちゃぁんw｣


絶対馬鹿にするやつだあ…
本当に家族？？怖すぎるんだけど！？


優｢何？｣

陰険な答え方するあたり、日常なんだろうな。

華｢こぉんな問題もぉ〜、分かんないのぉ？｣



ク｢僕の事で争わないでくれ…！｣


華優｢ちがぅんですけどぉ/違うんですけど｣

直球ストレート刺さった…


ク｢僕に心配掛けないようにしてくれているのは有難いが、君達は生徒なんだ…！｣


ん？w
『先生耳聞こえてる？』

莉｢ちょっと怪しいよね｣

都合の良い事だけ聞いてるのね…w


優｢とにかく、華！あんたも解けばいいでしょ！｣

確かに、解けば分かるもんね。

華｢ぃぃょぉ？｣


クラスメイト｢(いや、こっち完全に空気じゃん)｣

ク｢では、後藤華、2X−5Xは？｣

これは−3Xですよね〜


華｢答ぇゎぁ、ぁりませぇん！｣


いやあるけど…？
どういう計算したらそうなるの？？

莉｢2人揃って馬鹿だったね｣

莉犬くん辛辣ッ

『ちょっと頭が回らないだけだよ…多分』

分かるはずだから…多分。


そして…
なんやかんやあった後、授業が終わった。

29.お弁当→←27.0.5秒の脱出劇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す