すとぷりの大切な紅一点【８】

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柚side





夢と喧嘩して部屋に閉じこもった私はスマホでTwitterを見ていた









するとある投稿が目に止まった









『私…?』







その投稿は私のイラストだった







今までもイラストを描いてくれる子はたくさんいたけれど今回のイラストは凄かった









真ん中でとびっきりのスマイルを浮かべる私。





そのまわりではみんなもとびっきりのスマイルを浮かべていた









そしてはしのほうに小さく書かれていたメッセージを読む









“柚ちゃんが早くすとぷりに戻ってきますように。”









私のことをまだ好きでいてくれる人がいると思うと嬉しかった







リスナーさんにも相談せず、自分勝手に抜けた私を好きでいてくれる人がいた









自然と笑顔になれた






すとぷりを抜けてここに帰ってきてから初めて笑顔になれた気がした









夢「お姉ちゃん…」






声のした方を見ると夢が立っていた






『ん？』






夢「さっきは本当にごめんなさい…お姉ちゃんの気持ち何もわかってなかった…本当にごめんなさい」







そう言って頭を下げる夢









しばらく黙り込んでいると






夢「やっぱり、許してもらえないよね…」







そう言って落ち込む夢を私はそっと抱きしめた








『ううん、許す。確かにリスナーさんを悪く言われたことには腹が立ってる。でもそうやって謝ってくれるなら許すよ』









夢「お姉ちゃん…!!」








そう言って夢は笑顔になった









うん、仲直りできて良かった

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