すとぷりの大切な紅一点【８】

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柚side





大阪の実家に帰ってきて、１週間






あ、すとぷりの動画毎日見てるんですよ








だって、好きだもん








ほんとはみんなといっぱい歌って、いっぱい話して






たくさんお出かけして






いっぱい思いで作りたかった






でもみんなが大切だから








守るためなら別に良いんだよ







空「お姉ちゃん、バイトしたら？」






『面倒くさーい』





夢「もー…」







そう言って夢は私の横に座る






夢「そうやってずっとすとぷりの動画見て過去を引きずっていくわけ？ちょっとずつ前に進んでいかなきゃ何も始まらないよ」








『…わかってるよ』







空「ほんまはすとぷりに戻りたいんやろ」






今戻ったって意味ないんだよ







『もうすとぷりのことは良いの…。こんな私を入れてくれたすとぷりにはすっごく感謝してる。』









夢「お姉ちゃんがすとぷりじゃないなんて嫌だ…」






空「夢…」






夢「お姉ちゃんは何も悪いことしてないじゃん!!悪いのは脅迫してきたリスナーさんでしょ!?」








『リスナーさんを悪く言わないで!!』







夢「お姉ちゃん…？」






『リスナーさんは何も悪くない!!私が全部悪いの!!私がすとぷりに入ったから…!ころちゃんと付き合ったりしたから…!!』









夢「私が大好きなお姉ちゃんに戻ってよ…明るくて、すとぷりのみんなといる時はすごく楽しそうで、優しいお姉ちゃんに戻ってよ…!!」









私は何も言い返せなかった







たった１０歳の子にここまで言わせてしまった







それだけ今の私は夢にとって怖い顔をしてるんだろう









でもリスナーさんを悪く言うことなんてできない








リスナーさんは私達に夢を見させてくれる大切な宝物だから









だからリスナーさんのことは悪く言わないで








言うなら私だけにしてよ

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