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さよならエピローグ[H] ページ18
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たった一杯、コーヒーを飲み終わるまでの間。
恋する人の恋の話を聞くのが、私にとっての祈りみたいなものだった。
いつか神様が、このおこがましい美談に気づいてくれればいい。
そんな美しくもなんともないわがままで、私は読み終わったばかりのエピローグの話をした。
〈さよならエピローグ〉
「せんせー、彼女はいますか？」
何か質問はありますかと問いかけた新任の先生に対して、一人の女子生徒が元気よく手を上げながらそう言った。
あれだけ若くて美形の男性教師がやってくれば女子中学生がそう聞きたくなるのは世の常というものだろう。
それは問いかけられた本人も想定していたことだったようで、櫻井翔とやけに整った名前を名乗った化学教師は「いますよ」と当たり前のように答えたのだった。
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2019年11月6日 22時
