No rain,No rainbow２【S.O】 (ページ2)

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episode３－２ページ2

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Aへのイジメはエスカレートしていくばかり。
ああやって裏でやるだけでなく、表立ってもするようになった。

横山たちは俺の前では猫被ってやらないけど、バレバレ。
悪いことしてますというのは顔に出てる。

元々内気で大人しい性格で友人のいないAだから手を差しのべてくれるようなクラスメイトはいない。
助けたら自分が被害を被るからね、
残念だけど自己保身をすることが一番簡単なのだ。

俺は何度も担任の的場に相談した。
でも状況は悪化するばかりだった。

あるとき彼女はこう言った。

「あなたが黒木さんに特別構ってるからですよ？これを終わらせるにはどっちかが折れるしかないのよ」

きつい香水の匂いを纏わせていて、吐き気がした。

「……容認しているというわけですか。……でも汚い手しか打てないなんてまだまだですね。……あっもしかして経験浅いんですか」

「なっ……そんなわけ……」

俺からこんな言葉が出るなんて思いもしなかったのだろう。
動揺している。

でもこの一連のイジメは的場主導によるものだと悟った。

よく考えたら俺の行動は浅墓だった。
火に油を注ぐようなものだったから。

キミを守りたいと思っての行動が全部裏目に出てますますAを追い込ませた。

こう言うとキミは笑って、俺のせいじゃないと言うけれど、俺はこの当時若かったし、尖ってもいたから、この行動は正しいと信じてたんだよね。

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