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episode１−５ ページ6
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彼女の名前は黒木A。
いくら生徒に凄く関心がなくても、部員の顔と名前は覚えてる。
彼女は俺が副担任をしているクラスの生徒でもある。
しかし授業以外で喋る所を見たことはなく、大人しく地味な印象しかなかった。
それだけに彼女の描いた絵に興味を持った。
はっきり言って芸術的センスがある。
チラリと他の部員の作品も見たことあるが、彼女の絵は群を抜いていた。
その後職員室で島田先生に会ったので、彼女のことをそれとなく聞いてみた。
「黒木？大野先生も興味を持ったか」
「……はい」
「あの生徒の描く絵はうちの部員の中では断トツだ。あれは天性のものもあるね。実際中学の時や去年も賞をもらってるし。でも……社交性が皆無で、声を聞くのもレアだ。あれは内に込めたものを絵にぶつけてる」
じゃあ彼女からの声って極レアじゃんと俺は思ったわけよ。
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作者名：ユタカ | 作成日時：2017年2月24日 9時
