今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:41,751 hit
小｜中｜大
episode２−１７ You Side ページ32
・
どうしよう……先生を好きになってしまった。
私の人生、もう色恋とは無縁だと思ったのに。
一度自覚したら止まらなくなりそうだった。
でも……Aと呼んでくれたのも抱きしめて慰めてくれたのも先生が優しいからですよね？
私の絵が好きだからですよね？
だったらこの想いは先生のためにならない。
横山さんと一緒になってしまう。
私に好かれたってしょうがないでしょうから、この想いが封じ込めます。
私は全てを諦めてた。
このままろくなことがないまま朽ちていくだけだと思った。
そんな私の世界に先生が入ってきた。
私を肯定してくれた。
それだけで十分だ。
外はまだ雨が降っていて、止む気配がない。
まるで私の心のようだ。
私も荷物をまとめて美術室を出る。
アナタが言ってくれたことは今でも覚えてる―――。
・
rainbow通信→←episode２−１６ You Side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユタカ | 作成日時：2017年2月24日 9時
