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episode２−８ You Side ページ23
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そして事件は起きた。
あれから数日後、夏休みに入る３日前。
私はいつも通り美術室でいつもの窓辺の近くで絵を描いていた。
コンクールに出す絵はほぼ完成していたので、別のものを。
他の人たちも完成させている人が多く、美術室には私しかいなかった。
でもこの閑散としている感じの方が好きだ。
集中できるから。
外では雨がザアザアと降っていた。
時折雷も鳴っている。
ゲリラ雷雨だ。
今描いているのは雨上がりの水たまり。
そこには青空が映している。そんな絵だ。
時計をチラリと見た。１４時過ぎ。
今日も大野先生は来るだろう。
私の味方になろうとしてくれてるみたいだけど、私の世界に入って欲しくない。
私の人生はもうこうあり続けるしかないのだから今さら抗ったって仕方がない。
誰の手もいらない。
私は絵を描ければそれがいい。
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作者名：ユタカ | 作成日時：2017年2月24日 9時
