５ Side Masaki ページ5
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サマースプラッシュが無事勝てたから表彰式待ちのために地下馬道を軽く往復している。
凱旋門賞が終わりアカシと一緒に帰国したのは水曜日。
松潤の厚意で今日まで休んでいたので、担当馬といえどサマースプラッシュに会うのは久々だ。
今日勝てたのは日本で頑張ってくれたスタッフの功績だ。
多分アカシの活躍によって厩舎の士気が上がってると思う。
松本厩舎はこの先もっと良くなる。
だから帰国して早々こうして勝てるのは運が良いよね。
「おめでとう雅紀」
翔ちゃんがやって来た。
野々村ちゃんもいる。
「ありがとう。でも今回サマースプラッシュを仕上げてくれたのは他のスタッフだからさ」
「でも松本厩舎とカズの勝利であることには変わりないだろ」
「そうだね」
「相葉さん行くよ」
そうしてるうちにニノと松潤が来た。
「おめでとう、カズと潤」
「ありがとう、2着の馬主さん」
「残念だったね」
「武岡さんも上手く乗ってくれたけどカズのペースに飲まれたわ」
「もっと言って」
今回は4人で表彰台に乗れなくて残念だなと思う。
でも翔ちゃんは大馬主だからこういうことは多いけどね。
「そうだ、皆。俺次の水曜日にトレセン行くから」
「分かった。大野さんにも連絡しとくね」
次のアカシのミーティングだ。
凱旋門を終えてどうするかを決めないとね。
「じゃあ表彰式行ってくる」
「いってら」
凱旋門賞は2着だったけど皆悲壮感はなくちゃんと前を向いている。
まさに前途洋々。
今後が楽しみでしかない。
そう思いながら俺はウィナーズサークルへ歩き出した。
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作者名：ユタカ | 作成日時：2021年3月24日 8時
