１９ Side Masaki ページ19
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翔ちゃんと松潤からの報告でアカシの帰国初戦は有馬記念に決まった。
一回様子を見に行きたいなと思っていたら大ちゃんも見たいとのことだったので一緒に石川ステーブルに行くこととなった。
俺の運転でね。
スタッフさんの案内でアカシの馬房まで来た。
アカシは俺を見て顔を俺の胸元に摺り寄せた。
「アカシ久しぶりー」
アカシが俺を認識してくれるの当たり前になったけど嬉しいよね。
「相葉ちゃんとアカシ相変わらず仲良いね」
「何せ俺たちはフランスまで行った仲だもんね」
撫でてやればアカシも嬉しそうにスリスリする。
「じゃあちょっと失礼するね」
大ちゃんは馬房の中に入ってアカシの蹄を見ていく。
「アカシ元気いっぱいですね」
「はい。ここに戻ってきた頃はさすがに疲れてましたけど」
「元気になって良かった」
これなら有馬間に合うなと思った。
「大ちゃん蹄どう？」
「異常なし」
大ちゃんが馬房の中から出てくる。
大ちゃんの装蹄師の顔よく見てるけど好きなんだよね。
アカシが元気に過ごしていることに安心したので帰ることにした。
もちろん俺の運転で。
「アカシ元気そうで良かった」
「そうだね。よく考えたら凱旋門って1か月前？」
「だね。もう11月だしね」
時の流れは忙しくしているとあっという間だ。
1ヶ月ちょっとフランスにいたのがだいぶ前のような気がしてくる。
「俺たちがフランスで同居してたのも1ヶ月前か」
「あのときは楽しかった」
大ちゃんとの同棲生活は楽しかった。
大ちゃんって意外と家事スキルが高くて、気心も知れてるから楽だった。
俺は秘かに瑠未さんに見立てていた。
もちろん大ちゃんともより深くなれた気がする。
「来年ももしフランス行くことになったら一緒に住む？」
「ニノもまたフランス滞在するだろうからまたクレールさんから貸してもらって」
「あそこ広かったな」
フランスの暮らしを回想しながら俺は左折した。
「そういえばニノと太田ちゃん日本でも同棲するんでしょ」
「みたいだね。でも太田ちゃんが忙しくてなかなか片付かないみたい。ニノもニノで忙しいし」
「翔くんは来年の春挙式って言ってたね」
「俺、翔ちゃんと野々村ちゃんの晴れ姿見たら泣く」
「俺も」
ニノも翔ちゃんも順調そうで何よりだ。
あと少し心配なのが。
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作者名：ユタカ | 作成日時：2021年3月24日 8時
