Gypsophila２【K.N】 (ページ12)

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プレゼントを渡した後は、それぞれ思い思いの物を食べたり飲んだりした。

そして宴の中盤、櫻井先生がやって来た。

「どうも、みな皆さん。楽しくやってます？」

学校から直接やって来たらしい櫻井先生は、黒にグレーの細いストライプが入ったスラックスに、ブルーのYシャツと、私達がいた頃と何ら変わらない装いだった。

その櫻井先生が夏音の隣に座る。
そして彼女の顔を見る。

「夏音、今何をどのくらい飲んでる？」

「えっ……と、ビールを一杯、ハイボール二杯、チューハイ二杯です」

「それぐらい飲んでても普通だね。強いんだ、意外」

「そうですか？」

確かに。夏音は酒に弱そうなイメージだった。

そしてなぜだか櫻井先生は難しそうな顔。

「あー翔ちゃん良からぬ事考えてたでしょ！？」

雅紀に問われる。

「……否定しない」

こう言って顔をニヤつかせる櫻井先生の肩を夏音は無言で叩いた。

「翔ちゃんってムッツリスケベー」

「るせー。男はいくつになってもそういう生き物なんだよ。お前らもそうだろ」

「俺は……翔ちゃんとは違うよー。ねーニノ」

雅紀はチラリと彩華を見る。絶対嘘だ。

「以下どーぶん」

「お前ら、俺を除け者にする気か」

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