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中間テストはやはり現代文の成績が一番良かった。
テスト返しのときに先生と目が合い、微笑まれた気がした。
先生を手伝ったあのプリントが配られたときは内緒ねと言ったあのときの顔をされた。
それ以外でもすれ違いざまに声をかけられたりと先生と交流があった。
彩華と松本のことは私たち以外には知られなかった。
私は一切彼女にもあれ以来この一件には触れていないし、おそらく先生も口外していないのだろう。
だから二人がその後どうなったかは知らない。
彩華にはああ言ったけれども、彼女は何も言ってこない。
彼女の様子を時々探る必要がある。
さすがにこのことは美玖、和也、雅紀には言えない。
口外しないと言った手前。
つまり二人の秘密を先生と共有しているということになる。
別に嬉しいとは思わない。
だって先生も仮面をつけてるかもしれないから。
プラスの感情が込み上げてもそれは憧れであると何回も心の中で唱えた。
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作者名：ユタカ | 作成日時：2016年12月16日 11時
