夏の庭 (ページ7)

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勉強会ページ7

……なんでこんなことになったんだ……

ボクは机に向かってプリントをやる28人を見てそう思った

まさかこんなことになるなんて……

───数時間前──

『で、ボクになんの用事？』

耳と尻尾を見られた後のことだった

信之「この世界の文字を教えて欲しいんだ」

『この世界の文字を？』

小十郎「はい、読み書きが出来ないままだとほとんどなにも出来ないので……」

『なるほど……わかった、勉強会をしようやりたい人は？』

全員が手を上げた

(うわ……28人同時に見るのか……)

『……わかったこっちに来て』

───────

こうして今に至る

あれから一時間やりっ放しだけと進み具合はみんなバラバラだ

ざっくり分けると

よくできてる人:信長、光秀、長秀、官兵衛、
半兵衛、三成、信玄、昌信、信春、謙信、景持
兼続、信之、政宗、小十郎

普通の人:蘭丸、秀吉、昌豊、景勝、幸村、才蔵

いまいちな人:利家、勝家、景家、昌景、佐助、
鎌ノ助、成実

こんな感じだろうか……

まぁ、異世界の文字を一時間でほとんど出来る人が凄すぎるだけで別に他の人が馬鹿っていうわけではないと思うんだけど……

光秀「Aさん」

『……あ、なに？』

光秀「ここなんですが……」

『あぁ、ここは……ここをもう一度読んでみて』

光秀「なるほど……ありがとうございます」

『すごいね…異世界の人ってすごく賢い…』

光秀「そんなことないですよ、Aさんの教え方が上手だからですよ」

『！あっ、ありがと……』

正面から礼を言われて照れていると

佐助「A～助けてー」

佐助の弱々しい声が聞こえた

『あっ！今行くねー。光秀そこが終わったら休憩しようか、じゃあね』

───────

『えっと、今から言う人は休憩か書庫で本を読んでて、信長、光秀、長秀、官兵衛、半兵衛、三成信玄、昌信、信春さん、謙信、景持、兼続
信之、政宗、小十郎……以上、他の人は続けるか、明日以降にするか……』

残る人「残ります……」

『……？まぁ頑張って、ボクお茶淹れてくるから』

昌豊「あ、僕も手伝うよ」

昌信「じゃあ僕も」

半兵衛「僕も行く～」

『三人ともありがと、じゃあ行こうか』