病んでた。【d!】

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「くっそ重い…マネに頼みゃ良かったわ」

タクシーに乗せ、一番近いチーノの家の住所を伝える。
そんな風に大先生も送り届け、漸く俺の番が来た。

「はぁ…疲れた」

思わず呟きながら、マンションのエレベーターに乗る。いやあ今日のライブ良かったわぁ。ドーム全部埋まったし、Aちゃん最前列やったからいっぱい見れたし。うぅん満足。
ついたエレベーターから降りて廊下を歩く。玄関を開け、電気をつけ、ソファに寝っ転がった。

「ふぅ…」

ゴソゴソとポケットを漁り、とある写真を出す。

「っはぁ。今日黄緑のワンピにカーディガンやった…かあええ…すき…」

友達と帰って行くAちゃんの隠し撮り。上手く撮れたわ。

「んふ、すき、好きやでAちゃん…」

自室に入り、モニターへと向かう。
電源をつけ、監視カメラの映像確認。

「あ、もう風呂上がって寝るとこか…今日のパンツは…えへ、黄緑やぁ。ほんま俺のこと好きやなぁ。両想いやんね」

盗聴器からAちゃんの声を聞く。

『今日のゾムくんのファンサやばかった…え？私だよね？えへ、うれし〜
ちょ興奮して寝らんないや。Twitter確認しとこ…』
「うん。俺Aちゃんにしかファンサしとらんで。心配せぇへんでも、俺はずっとずっと、Aちゃんのこと好きやで」

AちゃんがTwitterを開いたところで、俺も開く。
裏垢でAちゃんがツイートするとこを待って、即リツイートハート。

『あ、脅威さんから返信来た〜…へぇ、脅威さんも今日のライブ来てたんだ。目合ったならもうAさん向けのファンサだと思いますよ、かぁ…やっぱそうだよね！』

鍵垢であるAちゃんにフォロバされたくて、思わず作った裏垢。勿論鍵付き。

「んへへ、かあいい…」

笑いを零すAちゃんがかわいい。あとでここ写真にして部屋飾ろ…

「さて、そろそろ風呂入って寝んとな」

パソコンをシャットダウンさせた部屋には、無数の写真が貼り付けられていた。

深夜2時の魔法をかけて→←・

ラッキーカラー

あずきいろ

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