6-2 ページ20
その日からその子と毎日のように遊んだ。
岬の近くには、小さな森林のようなものがあり、そこで遊んだりした。今思えば、その子とは岬の近くでよく遊んでいた。それから、帰る日になった。
「あのね、私今日で帰るの」
いつものように、お社に行きその前で話しているときに言った。
「え?」
その子は少し悲しげに言った。
「でも、いつでもここにいるんでしょ?来年の夏、また来るときに会おうよ」
そう言うと、その子はそうだねと笑った。またいつか会おうと、約束をかわして私は家に帰った。
次の年の夏。期待を胸にいだきながら、岬へと向かって行った。居るかな?と思いながら、お社へ行くが、あの子は居なかった。ご飯食べてるのかもしれない。そう思って、何時間もそこで待った。でも、あの子は来なかった。
その次の日も、また次の日も、結局あの子は来なかった。何でだろう、やっぱり神様だったのかな。そう思いながら、お社と一本の木の間に座っていた時だった。木の根元に何かが置かれていた。確かあれは、去年あの子と作った秘密のポスト。あそこに手紙を入れたりして遊んでいた。
懐かしいな。と思いながら、私は蓋を開けた。何も入っていないだろうと思っていたが、一封の手紙と、コインが入っていた。その手紙には、こんなことが書かれていた。
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幸絵(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結まで書いてくださりありがとうございます。もしできたらでいいので続編など書いていただけたらすごく嬉しいです!とりあえず、お疲れ様でした<(_ _)> (2022年7月19日 7時) (レス) @page39 id: 23b9936184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:流星群 | 作成日時:2021年1月9日 16時