Quest33 ページ33
布団を各自持ってきて、並べた。
部屋を上から見て、左からそらるさん、まふ君、僕、天月君。
本当は一番端がお気に入りだった。でも、今回は真ん中がいいなって思って。
そらる「電気消すぞ。」
まふ「おねがいします〜…」
天月「疲れたなぁ…お疲れ様〜」
歌詞「ふあぁ……」
パチっと電気が消える。
いろいろあったな。今日の出来事を振り返る。
僕は皆がいたからここまで来れた。これからも一緒にいてくれるかな…
皆、寝ちゃった。疲れてたもんね。
寝息しか聞こえなくなった。
歌詞「…天月君をパートナーに選んで
本当に良かったよ。……ありがとう。」
天月「……」
歌詞「僕を信じてくれて、ありがとう。」
独り言だから返事が返ってくることはない。いつか、面と向かって言えたらいいな。
本気のありがとうは、まだ恥ずかしいから。
練習させてくれるかな。…僕も、寝ようかな。
天月「かし、たろーさん…」
歌詞「！」
しまった！起きてたか…？
天月「んん…かしたろーさん…
すき、で、す…」
寝言……？
夢の中に僕が出てきてるのかな…
寝返りをうって、壁を向いてしまったから、僕はまふ君の方を向いた。
幸せそうな寝顔だな…思わず笑みが零れる。
皆の寝顔を観察するのも面白いな。
そらるさんのも見たかった。
…あれ、そらるさん壁側にいない…？
あ、まふ君の背中にくっついてる。
可愛いところあるじゃないですか。
すると、後ろから抱きしめられる感覚。
歌詞「えっ？…！」
声大きかったかな…
天月「かし、さ……」
後ろを見てると、背中に誰かの頭。
まふ君まで…
そらるさんもくっついてきてる。
どこまでも一緒だな、二人。
広い部屋に男4人、くっついて眠る。暑いな、とも思ったけれど、それすら愛おしく思えた。
柄にもなく、目頭が熱くなった。
そのまま、皆に囲まれながら、僕は意識を夢の中へと移した。
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作者名：ショコラ・A | 作成日時：2018年1月14日 17時
