【そら/まふ/かし/つき】異世界

Quest29 ページ29

歌詞｢んん……っ｣

あれ…皆、は？

嫌だ、独りになるのは嫌だ。

歌詞｢待って…！｣

急いで皆が行ったであろう道をひたすら走る。

歌詞｢！天月、君？｣

道の途中で横たわってる天月君を見つけた。

そらるさんとまふ君は戦ってるのかな？

天月君が倒れちゃったから、連れてきてくれたのかな。

心音が聞こえる。良かった、生きてる…

死んでしまったら僕は一体どうすればいいんだ。

僕はきっと無価値な人になってしまう。僕の傍にずっといてほしい…

歌詞｢あれ…魔法が、かかってる？｣

きっと、僕と同じ精神の魔法。

魔法をとくには同じ魔法の使い手じゃないと解けない。

炎の魔法なら天月君が、水ならそらるさん、草ならまふ君。

精神の魔法なら、僕が。

歌詞｢魔法をとくなんて久しぶりだな…
Veröffentlichung｣

これで少しすれば天月君は絶対目を覚ます。

そうだ、そらるさんとまふ君が頑張って主と戦ってる。

僕も、参戦しなくちゃ。

歌詞｢行ってくるね、しっかり休むんだよ。｣

天月君をしっかり寝かせて、僕は立ち上がる。1歩、踏み出すと、声が聞こえた。

天月｢いかな、で…｣

歌詞｢！……天月君…｣

天月｢どうしても行くなら、俺も行く…｣

歌詞｢だめだよ！天月君はまだ…！｣

天月｢嫌です、俺は、歌詞太郎さんの、パートナーですから……！｣

天月君が意思を曲げたことは一度もない。
きっと、今日も折れることはないんだろう。

歌詞｢無理は、しないんだよ。｣

天月｢貴方こそ。行きますよ。｣

2人、手を取って歩み出した。

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