Quest27 ページ27
歌詞「ねぇ、天月君。」
天月「はい、なんでしょうか?」
歌詞「僕、取り返しのつかないことしちゃったよ…」
取り返しの、つかないこと?
歌詞「夢の中で、魔法を使ったんだ。消滅魔法を。」
天月「消滅魔法って…」
禁忌の魔法だ。精神の魔法の使い手が使える魔法。
その魔法を全ての人にかければ、世界が滅んでしまうから禁止されてる魔法。
歌詞「違うんだ、この世から消した訳じゃないから生きてるよ、ちゃんと。
僕の記憶から消しただけなんだ。
だからいじめられてた記憶はあっても、誰が僕をいじめてたのかはもう分からない。」
禁止されてる魔法を使った人は警察行きだ。
でも、夢の中でならいいんじゃないか?
歌詞太郎さんを失いたくない。
でも、魔法を使ったのは確かだ。
脳内会議(のうないサミット)を繰り返す。
歌詞「どうしよう、あの時の僕、どうかしてた…どうしよう…」
肩が少しあたたかい。泣いてるの、かな。
天月「俺が、歌詞太郎さんのこと守ります。だから、安心して?」
歌詞「うん…ごめんね、ごめんね…っ」
今まで守ってもらったんだ。
今度は俺が貴方を守る番だ。
天月「Starry Nacht」
あまり考えすぎると良くないからね。
星の降る丘へ、星達が貴方を誘(いざな)ってくれるでしょう。
天月「ゆっくり、おやすみなさい。」
そらる「あ、天月…!」
まふ「よかったぁ…もうすぐここの主のエリアだよ、皆で行こう。」
天月「そうだね、歌詞太郎さんを安全な場所で休まさしていいかな?
目的地まだかと思って魔法かけちゃった。」
そらる「そっか、ならここで休まさせよう。
ここなら敵もこないし。」
天月「了解です!」
ゆっくり歌詞太郎さんを下ろして寝かせる。
天月「そうだ、Raum des Friedens」
この空間とそのブレスレットがきっと貴方を守ってくれます。
だから、安心して。
天月「よし…行きましょう!」
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作者名:ショコラ・A | 作成日時:2018年1月14日 17時