Quest13 ページ13
天月「ふぁあ……」
そらる「こら天月、今寝んなよ。」
まふ「そろそろ帰りますかー」
歌詞「そだね。明日また来ようか。」
このまま、俺らは家に帰ってきた。
ー翌日ー
そらる「おはよ…」
天月「おはようございます、そらるさん。」
まふ「あれ、かしたろさんは?」
確かに珍しい。あの早起きの歌詞太郎が。
まふ「歌詞太郎さーん?開けますよー」
ガチャ、キー……と音を鳴らしながらドアを開ける。
そこには未だに眠っている歌詞太郎の姿。
天月「かしたろさん……?」
いくら天月が呼んでも返答もしない。
そらる「……?」
歌詞太郎の細い腕を見ると、
赤く染まりつつある場所を見つけた。
そらる「…」
まふ「?」
袖を捲って腕を見ると、案の定切り傷。
天月「うわっ……包帯包帯!」
駆け足で包帯を探しに行く天月。
力を少し込めると治りきってなかったのか、血が溢れ出す。
まふ「ちょ、そらるさん!?」
そらる「あ、ごめん。」
まふがティッシュで傷口を塞ぐ。
すると瞬く間にティッシュが赤になる。
歌詞「痛……っ」
まふ「歌詞さん、おはようございます。」
歌詞「うん、おはよう…」
天月「あ、かしたろさん起きた!」
そらる「ごめんな。」
歌詞「え?大丈夫ですけど……」
そらる「これ、自分で切ったの?他の人?」
歌詞「分かんない。」
天月「分かんない?」
歌詞「思い出そうとしても頭痛いだけで思い出せないの…」
記憶消去魔法……?
何かされた……?魔力は?体は?
まふ「何か変わったことは?」
歌詞「多分ないよ。」
また……か。
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作者名:ショコラ・A | 作成日時:2018年1月14日 17時