【学園アリス】星降る夜に

第7回 ページ10

蜜「んん〜！！」


立ち上がって伸びをすると木に寄りかかって丸くなっていた体が開放された。

あれから少し寝てしまったみたいやな。


蜜「ん？」


少し先に見たことない女の子がいる。


蜜「あんた誰やっ！？」


その子は考え事をしていたみたいで、声をかけると驚いた顔でこっちを見てきた。


蜜「何でここにおるんっ！？」


駆け寄ってみると、顔が良く見えた。







ていうかこの子……。





めちゃめちゃ美人さんや！！！！




でも、なんで学園におるのに制服じゃないんだろ？？


目の前のこの子は、学園の制服を着ておらへん。

秋らしい色のワンピースを着ていて、いかにも今どきの女の子って感じや。




そのとき、ウチの頭の中に１つの可能性が浮かんだ。



＿＿この子はレオ達の仲間かもしれない＿＿




年齢的にないとは思うけど、ありえん話でもない。


蜜「まさかあんた、あいつらの仲間か！？」


もし本当にそうならば、棗がまた危ない目にあうことになる。

それは何としてでも止めなあかん！！


ウチがそんな思考をめぐらせてると


「ふはっ。あははっ！」


いきなり笑いだした。


なんなん。この子。

頭おかしいんとちゃうか？



「はぁー、笑った笑った！」


笑いすぎたのか、目元に浮かんだ涙を拭ってる。


「驚かせてごめんね！あたしは天宮Aだよ。明日からこの学園に転入するの、よろしくねっ♪」



笑顔がよう似合うなぁ。



転入生か〜、なら制服じゃないことも納得やわ！


良かったぁと息をつく。




蜜「ウチは佐倉蜜柑！よろしくなっ！」

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