【学園アリス】星降る夜に

第37回 ページ40

.




「なぁ！今日、特力行ったか！？」


「いや、昨日行ったし」


「絶対今日も行くべきだぜ！！」


「は？なんでだよ」


「Aちゃん！！今日はAちゃんがでてんだよ！！」



アリス祭２日目のこの日、あちこちのエリアでこのような会話がもたらされていた。


.


翼「昨日の倍はいるんじゃねぇか、これ」


目の前には、昨日の今頃とは比べ物にならないほどの長蛇の列。


美「もう、昨日の売り上げ抜いたらしいぜ」


翼「は！？まだ昼だぞ？」


美「Aのおかげでリピーター多いんだよ」


確かに、同じ奴が何回もいた気がする。


翼「恐るべし、A人気」


Aは最終関門に待ち構えている。


クリアしてAのランプを手に入れようとしている奴はもちろん、最終関門前に脱落した奴もAの所まで行くために何度も並んでいるらしい。


まぁ、A相手にクリアなんて無理だろうけど。


美「あたしらもAに負けないように働かないとな！」


翼「お、おう」



この中にはお前のファンも多いんだよ、自覚しろ。


なんて、思っても口に出せない言葉が頭にちらつく。




あー、今年もラストダンス踊れますように。

第38回→←第36回

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す