【学園アリス】星降る夜に

第25回 ページ28

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蜜「Aちゃんが特力なんてびっくりやわー！しかも、翼先輩達と同級生やったなんて。あっ！そしたらAちゃんやなくてA先輩の方がええのかなー？」


ころころと変わる蜜柑の表情に微笑ましくなる。


A「好きな呼び方でいいよ」


結果的にあたしの呼び方は今まで通りに決まった。




A「あたしは、RPGの発案者が蜜柑だったことの方が衝撃かな」


さっきの翼からの紹介ではこれの発案者は蜜柑らしい。


翼「こいつの考える事は斬新で良いよな」


翼がぽんっと蜜柑の頭に手を置くと、蜜柑はへへっと照れながら笑顔になる。



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野「さてと、佐倉さん。君は準備には参加せず僕とこちらへ」


蜜「え」


野「学園へ来て君は一度も、まともに能力別授業を受けていないとききました」


遊んでばっかだったのか。


まぁ、のだっち不在じゃ難しいよね。


殿もいないのが悪いし。


野「アリス(力)もまだまだ不安定で未発達。というわけで、今日から文化祭まで君にはちゃんと能力別授業を受けてもらう事にしようと思って」


蜜「ちゃんとした能力別授業……？」



あれ、そういえば。


A「ねぇ翼」


翼「おー？」


A「蜜柑のアリスって何なの？」


まだ聞いてなかったんだよね。


特力ってことはきっとあまり類をみないやつなんだろうけど。


翼「あー、あいつのアリスは『無効化』だよ」




ﾄﾞｸﾝｯ。




A「無効化……」




翼「珍しいよなー。俺は初めてだぜ。相手のアリスを無効化するアリスなんて」



あたしも初めて、なはず。





なのに＿＿＿。

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