第11回 ページ14
「おかえり」
やっと帰ってきたんだね、A。
・
「どうかしたのか?櫻野」
授業後、帰る支度をしていると今井が話しかけてきた。
秀「なにが?」
昴「やけに嬉しそうじゃないか?」
不思議そうに聞いてくる今井。
そうか、こいつはまだ気づいてないのか。
秀「そんなに顔に出てたかな?」
昴「え?いや、いつもよりも雰囲気が柔らかいというか……」
どうやら、僕はこいつに隠し事はできないらしい。
長年の付き合いのせいだろうか。
秀「そうかな?
昴「はっ?」
少しからかってみたら
随分と間抜けな顔をしている(笑)
昴「お前その呼び方は……。まさかっ!?」
やっと気づいたか。
秀「そのまさかだよ」
昴「そうか、帰ってきたのか」
今井がめずらしく笑っている。
いや、笑っているというのは語弊があるかな。
目元がいつもより少しだけ優しい。
こんなの僕にしか分からないだろう。
これもきっと長年の付き合いのせい。
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一花(プロフ) - はのんさん» ありがとうございます!完結できるように頑張りたいです! (2018年7月30日 21時) (レス) id: f2a38b6517 (このIDを非表示/違反報告)
はのん - とっても面白いです。早く続きみたいです。 (2018年7月25日 18時) (レス) id: e7dd1b3147 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 梨衣さん» ありがとうございます!更新遅いですがこの先も読んでいただけたら嬉しいです! (2018年4月29日 19時) (レス) id: f2a38b6517 (このIDを非表示/違反報告)
梨衣(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 420c56ea6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一花 | 作成日時:2017年9月17日 19時