見えざる脅威 ページ20
議会が終了すると、Aは評議会へ急いだ。
貴)失礼します、マスター方。
ジェダイ・ローブにも着替えず、並々ならぬ急ぎようで入ってきたAに、ヨーダやメイス、オビ=ワンらは驚いたようだった。
どうしたんだ?
と、目で訴えかけてくるオビ=ワン。
応えたいのを我慢して、Aはヨーダの方へ向き直った。
貴)ついに、決定しました。
ヨ)ついに、か?
貴)はい。パルパティーン最高議長に、非常時大権が与えられました。
評議会にざわめきが起こった。
ヨ)感じるのじゃ、ダークサイドを。議長に周りにのう。
メ)私も感じます。
ヨ)パルパティーンは大権を握ることを喜んでおる。
オ)何か手を打つべきでは、マスター?
貴)私も彼に賛成します。迅速な対応が必要です。
ヨ)うむ…。
ヨーダは目を瞑り、考え込んだ。
ヨ)…お前たちの言う通りじゃ。何か手を打たねばのう。
ヨーダは深く考え込んでいるようだった。
Aには、急にヨーダとて一人のジェダイなのだということがはっきり感じられた。
いままでそんな事を感じたことが全くなかった。
ヨーダがしばらく瞑想の時間を必要としたため、評議会は一旦終了された。
Aはオビ=ワンとともに彼の部屋に戻った。
オ)それで、どうだったんだ?議会は。
貴)はっきり言って、何もなされていなかったわ。
オビ=ワンの部屋はAの部屋と比べると殺風景だった。
元から物は置かない主義なのか、置かれているのは必要最低限の家具だ。
Aは話しながらも椅子にかけられたオビ=ワンのマントをそっと畳んだ。
オ)ああ、ありがとう…どういうことなんだ?何もなされていないとは。
貴)みんなが文句を言っているだけなの。あんなのじゃいつまでたっても解決策も出てこないわ。
オ)非常時大権も苦肉の策か。
貴)そういうこと。議会がもっとしっかりしていれば、こんなに先走りすることもなかったのに。
Aはため息をついた。
貴)…私がいたのに、何もできなかったわ。
うつむくAの肩を、オビ=ワンは優しく撫でた。
オ)お前が議会に参加できたことが重要なんだ。落ち込むことはないさ。
貴)…そうよね。ありがとう。
ああ、どうしてこの人はこんなに優しいんだろう。
感動すら覚え、改めてオビ=ワンを見つめた。
私には勿体無いぐらい、あなたは素晴らしいわ。
心からの言葉は、彼に届いただろうか。
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいまい(プロフ) - 楽しみにしてます^^ 更新頑張ってください (2016年7月11日 23時) (レス) id: f797efffce (このIDを非表示/違反報告)
アリソン - はるるんダヨさん» いえいえ、早速読んでいただいてありがとうございます!ページが移りましたが、リクエストや感想お待ちしています! (2016年3月17日 15時) (レス) id: 2876ab4a12 (このIDを非表示/違反報告)
はるるんダヨ(プロフ) - アリソンさん» リクエストのやつありがとうございました!面白かったです!これからもいろいろリクエストしてもいいですか?っていうかします! これからも頑張ってください! (2016年3月17日 8時) (レス) id: afb787af0b (このIDを非表示/違反報告)
アストロメク - 主人公ちゃんとオビ=ワンが恋人喧嘩しちゃってアナキンが仲立ちするお話ってリクエスト出来ますか?時間に余裕があればで全然構わないですし、面倒くさいリクエストになってしまいすみません。これからも頑張って下さい\(^o^)/ (2016年3月16日 22時) (レス) id: 747d9cb02c (このIDを非表示/違反報告)
アリソン - はるるんダヨさん» リクエストありがとうございます!早速書かせていただきます!本当にコメントや評価が私の糧なので笑感謝しています! (2016年3月16日 21時) (レス) id: 2876ab4a12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アリソン | 作成日時:2016年3月15日 17時