★料理教室 ページ12
｢それでは今週は2人1組でビーフシチューを作ってもらいます｣
私が最近週1で通い始めた料理教室
嫁入りする前に作れるようになりなさい、と親に進められ渋々行き始めたけど
結構楽しかったりする
そのきっかけとなったのが…
祥｢Aちゃん、一緒にやらない？｣
同い年の祥太くん
周りはみんな主婦の方だったり料理好きの男性ばかりで、恋愛目当てに来てる人がいないのがここのいいところ
｢まーた戸塚くん藍瀬ちゃん誘っちゃって〜｣
｢付き合わないの？｣
『いや、そんな…』
祥｢今タイミング見てるんですから｣
｢またまたぁ〜｣
い、今なんて…!?
からかい上手なこのお二人は
主婦の高本さんと藍田さん
私と祥太くんをやけにいじっては付き合っちゃえば？と口癖のように言う
嬉しいけど恥ずかしい…。
祥｢Aちゃん 人参任せるね｣
『あ、私玉ねぎで大丈夫だよ』
祥｢目ぇ痛いじゃん 俺やるよ｣
『切りなれてるから、ね？』
と半ば無理矢理玉ねぎを切ることにしたけど、切ったことないしなぁ
タンタンタン…
うぅ、やばい…。
涙出てきちゃった。
でも今さら代わってなんて言えないしなぁ
涙を必死にこらえながらちらっと周りを見ると、奥様方はなれてるのかものともせずに切っている
これが嫁入り前の小娘と主婦の違いか…。
痛がってるのはどうやら私だけで余計に恥ずかしくなった
早く切り終わらせないと。
祥｢…Aちゃん!?｣
『しょーたくっ…』
祥｢うわぁぁ、ごめん!｣
泣いてる私を見て咄嗟に祥太くんが私を抱き締めた
え、なんで…!?
祥｢…痛かったね｣
よしよし、と抱き締められたままの状態で頭を撫でられた
高本さんと目が合ったけど、騒がれることもなくウインクされた
『違うの祥太くん、あのね』
祥｢だから俺が玉ねぎ切るって言ったのにー｣
『…ごめん笑』
祥｢よしっ! 再開｣
パッと離れた彼の体温を忘れることが出来ずに
私は来週から"恋愛目当て"になってしまいそうです…
.
fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこけし(プロフ) - みきさん、ありがとうございます! キュンキュンしていただけてほんとに嬉しいです♪ 続編はまた色んな話が落ち着いたら書かせていただきます~(^∀^) (2017年12月12日 7時) (携帯から) (
レス) id: b63c0386f9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 戸塚くん、ドキドキです。告白してからの続編も書いていただけると嬉しいです。これからも期待してます。 (2017年12月12日 1時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃんこけし | 作成日時：2017年12月11日 23時
