黒木の幼馴染！【探偵チームｋｚ事件ノート】

幼馴染が九人 ページ10

立花side

今日はkzの集合が掛かってる日なんだ！


忍からそのことを教えてもらった時からもうルンルン気分！


「――今日の授業はこれで終わりだー。」


号令がかかる頃にはもう机の上はとっくに片付け終わっていて、解散と同時に教室を飛び出した。


今日は先生の会議の関係で全クラスいつもより授業の数が少ないから荷物も合わせて持っていく。


カフェテリアの扉を体で押すようにして開けて隅っこの机に駆け寄る。


もうみんな揃っていて声を掛けるとこちらを見た。


立花「遅れてごめん！」


若武「遅い！」


上杉「うるさいバカ武。まだ五分前だ。」


いつも通りのやり取りに安心しながら黒木くんの引いてくれた椅子に座る。


美門「それで今日の議題はなんなんでしょ？」


若武「今日の議題は、、ない！よって教養会議とする！」


上杉「いちいち恰好つけんな。」


騒がしいけどみんな変わってないみたいで嬉しくなる。


黒木「上杉(コソッ」


上杉「コクッ」


いつも通り始まると思いきや、なんだか二人の様子がおかしい。


まるで何かを言うタイミングを見計らってるみたい。


『あれ翼？』


そんな二人に首をかしげていた時、聞いたことのある声がした。


振り向いたそこには東条さんが驚いた顔で立っていた。


『やっぱり翼だ！何してるの？ってごめん、お邪魔だった？』


最初は翼だけを見て話してたんだけどテーブルを囲っている様子を見て謝った東条さん。


ていうか名前呼びするくらい親しくなってることに驚き。2人ともコミュ力高いもんね。


美門「いや、大丈夫。紗月は見学？」


『うん。まあ入るのはもう確定で勝手に見て来てって感じだったから、ついウロチョロしちゃって』


えへへと可愛らしく笑った東条さんはぐるっとテーブルにいるメンバーの顔を見る。

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